てっぱん/第1週「ばあちゃんが来た!」

http://www9.nhk.or.jp/teppan/index.html
脚本:寺田敏雄 演出:井上 剛
ゲゲゲの感想もたまったままだが、ある意味たまってないので心置きなくw。ゲゲゲの女房に続くNHK連続テレビ小説
まあゲゲゲが相当神がかって出来の良い番組だっただけに期待はしていなかったんだけど、今のところ自分の中ではかなりのヒット。ゲゲゲみたいな分かりやすいいいはなし感とか人生の悟りみたいなものはない変わりに、十代なら十代、二十代なら二十代、親世代なら親世代の迷いや割り切れなさがちゃんと描かれていて、共感可能というより、そこで迷う人物像に同情したり見守りたい気分になるというか、みんな愚かだけど可愛げのある人物なのが良いなあと思う。その点おかん真知子(安田成美)の聡明さはやや鼻につきますがw。
父・遠藤憲一、兄・遠藤要の村上家はややクロZERO臭漂いますが(笑、なんかこの分かりやすい善人臭のないキャスティングも良いというか、きっと取り立てて人格者とかじゃない、結構痛かったり馬鹿だったりの人生の過程において、性根の善性にのっとって、出会った人の不遇な人生にできるだけのことはせずにいられない等身大の善い人感がすごく良いんだよね。だからこそ、次兄・鉄平(森田直幸)の、気遣いが裏目にしか出ないバカっぽさが、彼なりに妹への深い愛情なのがよく分かるし。
あかりの瀧本美織はすごく良いです。きっと祖母・初音(富司純子)に通じるべっちゃあ顔を見込まれてのキャスティングだと思うけど(w)、自分でつらさを整理しようとする前向きさに説得力があって、下手したらブス感あるくらいの飾らない表情がすごく可愛い。こういう女の子のナチュラルな可愛さってプライムの連ドラでは意外と描かれないものだから、見ていてすごく新鮮だv。
ひとり娘と行き違ったまま死なれてしまった初音の、こんな年になってさえある迷いや依怙地さもすごく可愛いし、これはけっこう拾い物だと思う。やはり国営放送の本気は侮れませんw。