3年A組-今から皆さんは、人質です-/Day-1

脚本:武藤将吾 演出:小室直子
これ半分自虐ネタとして言うんだけど、この番組を今から5年くらい前にフジ火9枠ではじめていたら、私結構口をきわめて罵ってた気がするw。
番組自体は面白かった。ほんと菅田将暉はアタマオカシイ役をやらせたら天下一品だよねー。←ホメテル。
ただすごく不愉快なはなしなのは確かで、29人もいればほんとに無関係な生徒だって中にはいるだろうに、たまたま同じクラスだったってだけで連帯責任かよ。部活の後輩だって他校の生徒だって、接点さえあれば澪奈(上白石萌歌)の人生に関わってただろうし、同じクラスだってだけでほんとになんの接点もない生徒なんか山ほどいるだろ。「澪奈が死んだのは自分のせいだ」以外の答えなんか、自分のせいで死んだと思ってるさくら(永野芽郁)に出せるわけないじゃん。
この緊張感で10話はハードル高いと思うぞー。どこまで頑張れるかなあw。

獣になれない私たち/〜最終話

脚本:野木亜紀子 演出:水田伸生
終わってみて一番感情移入したというか、世間の評価に対して「それは違うよ」と言いたくなったのは、意外にも九十九社長(山内圭哉)だったw。
番組終盤までほとんど人間のクズのような描かれ方をしていた朱里(黒木華)だけど、そもそも京谷(田中圭)が好きになった子なんだから、晶(新垣結衣)的に気配りのできる頑張り屋だったはずなんだよね。そういうとこで、たぶん社長は真面目に朱里に期待してたしできると思って使ってたんだと思うんだ。あの人の場合、ナチュラルに他人にスペックの高さを求め過ぎるのはあるんだけど、できる範囲で頑張っていれば、いきなり満点の仕事はできなくても、それはそれだったと思うんだよね。
晶のこと「この子人の気持ちがわかんない子だなー」と思ったのは例の恒星(松田龍平)との一夜の後で恒星の言い訳にまともに怒ってたことで、ああいう行為の価値とか意味は人それぞれで違うから、恒星は自分にとってのそれと晶にとってのそれを一緒にしちゃまずいと思ってああ言ってたんだと思うのに、それをまったく理解しなかったことだよね。でも実際のところあの行為の意味はふたりとも同じで、恒星は自分なんかと晶を一緒にしちゃだめだと思ったんだと思うのに。
同じように九十九さんはたしかにパワハラ上司だけど、上司が部下に期待するのは当たり前じゃん。九十九さんはそれを表すのがちょー下手だったけど、「私が悪うございました」と折れるわけにはそらーいかんよ。呉羽が呉羽にしかなれないのは良くて、九十九さんが九十九さんなのはなんでいかんのさ。謝るわけにいかないから、信頼してた優秀な部下を失う。ペナルティとしては充分だし、あのわけのわからん肩書きは、転職活動する晶にはなかなかのプレゼントだと思うぜ。
晶や恒星は私にはすごい分かりやすいキャラだった。分かるから好きになるわけじゃないし、分かるからこそイライラするとこもあるけど、幸せになって欲しい程度の思い入れはある。そしてこのふたりの関係において、恒星が晶を嫌いだと最初に言っていたこと、晶が嫌われないための気配りを恒星にはしなくて良かったことは、確実に晶を楽にしてたと思うんだ。

獣になれない私たち/〜第4話

脚本:野木亜紀子 演出:水田伸生
京谷(田中圭)が朱里(黒木華)と別れないのは、朱里を説得するより晶(新垣結衣)に泣きつく方が楽だからだよね。晶が朱里なみにめんどくさい女なら、もっと早く(朱里と別れる、って形じゃなくても)結論は出てたと思うよ。
んで晶の現状がこんななのは、晶が京谷みたいな人間だからなんだと思う。周囲の人間がどんなに理不尽でも、晶は彼らを説得するより自分が頑張る方が楽だと思ってるんだと思うよ。だって他人を説得するのは簡単じゃないけど、自分がやれば良いなら一番楽だもん。その考え方は、私自身がそういうめんどくさがり方をやりがちな人間なんですごくよく分かるw。
誰かのために自分が我慢するのは簡単なことだけど、自分を好きなら私に我慢させないで、って、晶が言いたいのはそういうことだよね。一緒に我慢してくれるのも好きの形なのは確かだけど、私はあなたじゃないんだから、いつまでも私に我慢させるのは違うんじゃないの、っていう。
あと恒星(松田龍平)は、お気楽に持ち帰った女とやっちゃいたい男じゃないんだと思う。そんな男じゃない自分が嫌だからやさぐれるとそういうことをやりがちだけど、別にやりたくてやってることじゃないから、「寝ちゃう」という逃避行動に無意識に走るんだよ。呉羽(菊池凛子)との関係がああだったのは、「付き合ってない相手とのそういう関係」を継続することに納得いかなかったからだと思うし、呉羽が道路に飛び出したのは、呉羽が恒星を好きだと理解しない恒星にきれちゃったせいでしょ。
思考回路は分かるからみんな嫌いじゃないけど、楽しみに見たいはなしでもないよね。みんな友達だったら、「なにやってんの」っていうようなはなしだ(^_^;w。

獣になれない私たち/第1話

脚本:野木亜紀子 演出:水田伸生
野木亜紀子×ガッキーといえば「空飛ぶ広報室」(2013年)のタッグなんだが、空井空尉(空飛ぶ広報室綾野剛)のいないお仕事ドラマはつらいものがあった。つーかお仕事ドラマってデフォでつらいよね(^_^;。
ぶっちゃけ晶(新垣結衣)の状況が身につまされ過ぎてドラマとしての感想が出てこないw。なにも思っていないわけでも気が弱いわけでもないのにあの状況を受け入れてる気持ち自体は分かるけど、客観的に見てこれはまずいから考えた方が良いな、と無関係な感想は持ったw。
つっか4年たつのに一緒に暮らしてないのは京谷(田中圭)が元カノ(黒木華)と暮らしているからなんだよね? 人様の旦那さんにこういう言い方はどうかと思うが、田中君ってそこそこ常識人には見えるのに、絶対生涯の伴侶にしちゃ駄目な人のオーラあるよねー。
トータルには面白かったので次回が楽しみ。晶の革命は実を結ぶのか?

響—HIBIKI—

監督:月川翔 脚本:西川征史 原作:柳本光晴
先日6年ぶりに綾野君の映画を見にいって、義母ムスの録画だって見終わってないのになぜ私はこれを見にいったんでしょうか。なんかいろんな人に申し訳ない気分w。
原作は4巻くらいまで読んでて、ぶっちゃけ絵の下手さにひきつつ、本音を吐けば面白い面白くない以前に不愉快なはなしだと思ってる。んだってさ。あんなに共感能力のない子の書くものが面白いと思えないじゃん。響(平手友梨奈)がわかんないって言ってることなんか、古今東西いろんな本に書いてあるよ。
それでも気になってしまったのは、ぶっちゃけ「響に平手って……ハマリ過ぎやん」と思ったことと、編集者ふみちゃんを北川景子がやると聞いたから。おぐりんは直前まで鬼島(北村有起哉のやった役)をやるんだと思ってた。いやおぐりんのポジションで、ああいう認められないことに絶望する人物をリアルに演じられるってすごいと思う。
んでまあ面白かったかといえば面白くはなかった。なんで面白くなかったかというと、登場人物が響の暴走に振り回されるはなしなのは原作通りでも、原作にある周囲の小説家たちのはなしがなんもないから、そこで描かれていた「書く理由」が響自身にとって含めてこの映画にはまるでないこととか、ストーリーラインを凛夏(アヤカ・ウィルソン)の嫉妬に絞ったわりに、そのはなしは授賞式の前に片付いちゃうから、終盤が響にとってさほど意味のない授賞式に終始しちゃって、あまり接点のない山本(小栗旬)とのとってつけたような良いシーンで終わらせてるな、としか見えなかったから。
ただつまらなかったかというとそうでもないのは、ともかく平手が響にずっぱまりで、原作だと鼻につく(いや映画でも充分鼻につくけどw)響の独善っぷりが子供の中二病だと分かりやすかったこと、ストーリーの大半を占める凛夏と響のはなしが、アヤカ・ウィルソンの好演で好ましく見えたこと……とかかなあ。
結局このはなしって、読む方が響をどう思うかってはなしでしかないんだけど、「とんでもないけど響ならありだ」と思う響像を、平手がちゃんと描き出したことにつきるんじゃないかな。だから私はこの映画のことを聞かれたら「あんま面白くないよ」と答えるけど、「無理して見にいったのに」とか「金返せ」とは思ってない。「面白い映画の棚」と「ゴミの棚」があれば、「面白い」の棚に入れると思う。
映画に限らず創作物ってそういうもんで、よくできているとはとうていいえなくても、この一点だけで私には宝物、ってことが普通にあるもんだと思うしね。
だからその気持ちを理解しない響が私は嫌い。でもそういうことを理解しない人間を描ける平手やっぱ好きv、とは思ってる。
DVDは買わないけど見て良かったとは思うよ。