植木等とのぼせもん

植木等山本耕史が演じることについてはいろいろ耳に入ってきたが、私は面白かったけどなあ。植木等大好きだし山本耕史はそうでもないけどw。
満島ひかりの「トットてれび」とかもそうだったけど、はっきりと演技や顔の記憶のある人物を他人が演じて、その人に見えるかっていったらそら見えないよ。求めていいのは記号としてのその人の存在感で、そういうかぎかっこのついた「植木等」や「黒柳徹子」を見せてもらえたら良いじゃんって思うの。山本耕史はどうやったって植木等に見えないくらい佇まいが重かったけど、歌やコントのシーンは頑張ってたと思う。そりゃ誰も植木等にはなれないよw。
というわけで、昭和30年代の歌謡曲やテレビバラエティを織り交ぜたこの番組は、ドラマというより再現フィルムみたいなもんかも知れなかったけど、例えばショコタンの歌う「小指の想い出」とかそういうのを見られるのは単純に楽しかった。変に頑張り過ぎずに、そういう「植木等のいた時代」の再現に注力してくれたのが個人的にはポイント高かったけどな。