弁護士のくずcase12「愛と金」

あの事態を招いた一因として、タケちゃんが最初から依頼人の彼女をお金目当てという色眼鏡で見てたというのがあるっつーのは事実なんだけど、世の中つーのはタケちゃんみたいな“善意のつもりの人”の建前を、クズみたいな“見えてる人”に折り合いつけてもらって回していくのが一番良いんじゃないのかなー、とか思った。
徹子ちゃんが「弁護士は生き方」とかいう去年の仮面ライダーみたいなこと言ってたけど、結局のところ自分の主張がどこまで通るかという見極めを間違えると、自分が一番みっともない目に遭うよってはなしなんだよね。
このドラマは「あんたはみっともないかも知れないけど、そのみっともなさにはこういう理由があったんだからその分は救われて良いんじゃない?」ってはなしだった気がした。
依頼人とその彼女が年の割には世間知らずですよね、みたいなところでちょっとイラッとくるとか、弁護士が母親より先に原告に付き添ってたのはなんで?とか最終回にしては不快な穴が目立ってたんだけど、テレビドラマとしては十分過ぎるくらいに楽しませてもらった身としては、文句言う気にはならなかったなあ。別に申し分のないドラマではないんだけど、テレビドラマとしてちょうどいい問題意識とモチベーションがが見てとれる良いドラマだった。ま、「ちょうどいい」というのが私の好みにあっただけ、というのは分かってるけどね。
放送中からプロデューサー自ら「続編の希望を出して」と言ってたこの番組、あそこまではっきり言ったってことは勝算があるのかな。徹子ちゃんとタケちゃんとクズの仲をまるまる放置したことといい、Part2やる気まんまんですね、スタッフ。
まあできるなら来週も入ってほしいくらいなんで、あるならぜひ期待したいですけどね(笑。