気になる矢車さん

すごい気になるのよ、あの蹴りバトル。
そもそも「キックホッパー」だから蹴りなのは分かってるんで、そういうことを言ってるんじゃなくw。

「足蹴にする」なんて言葉があるくらいに、「蹴る」という行為には悪意を感じる。
逆に言えば「手を汚す」なんて言葉があるくらいに、手を出す方が思い入れはある感じがする。

生身のザビー矢車さんにバトルシーンはなかったけど、矢車ザビーの戦闘スキルから、ザビー矢車さんの戦闘スタイルがボクシングスタイルだったのは想像に難くない。
ファイティングポーズをとってきれいに拳を出すスタイルの、いかにも自己管理して「鍛えてます」な感じと、あまり高くないキックでザコを蹴散らしていくって感じの、荒んだ戦い方の対比。

矢車さんが「待っていた」のは「影山が不幸になること」だよね?
ZECTのライダーの資格を失って組織を追われた自分を笑えない立場になること。
今週の矢車さんが触れているのは、影山勧誘シーンで倒れてたゼクトルーパー(反応ないとこ見たらきっと死んでんだよね。うめき声とか入れたらあまりにえげつないから省略したのかも知れんけど)の頭と、「俺の弟になれ」と抱き寄せた影山の頭のみ。
ゼクトルーパーを蹴散らし影山を抱き寄せる一連の動作に、「自分を笑うもの」(=敵)への悪意と「笑わないもの」(=身内)への安心感(?)を見るのはうがち過ぎ?

そんなに一人は嫌でしたか、矢車さん"(ノ_・、)"。

言うまでもなく矢車さんの不幸の元凶は影ちゃんなわけで(資格を失っただけならあんなことにはなってないはず。14話の影山の裏切りで自分を不協和音と断じられたのが原因でしょう?)、ZECTから影山を助けてホッパーゼクターを与えたのは「お前もひどい目にあったなあ」と許したわけじゃなく、どのみち自分たちのいるところは暗闇だから、ここで助けたところでしょせん影山が救われるわけじゃないからだと思うのですよ。矢車さんがもうちょっとポジティブシンキングできる状態で、「ZECT関係なくライダーになって、あいつらの鼻を明かしてやろうぜ!」みたいな感じなら、絶対勧誘なんかしなかっただろうと。
それはむしろ影山を自分と同じ暗闇に絡めとることなんだけど、まあそれはわざとじゃないだろう。たぶん寂しかったんだよね。

正直矢車さんの「笑えよ、影山」(影、笑わず)からこのシーンのラストの笑う影山は、出来上がったものからは気持ちが見えないというかドラマ上のハッタリ以上のものは感じないんだけど、「笑え」(=自分のみじめさを認めろ)→「笑う」(認める)ってことかなあ。でもラストの影山の笑いって、単に矢車から自己肯定を与えられたことにおもねってるだけだよね。「あんただけだ」で顔見てるし。
まあ思惑の違う二人の人間が相手の真意に関係なく一緒にいることなんか、普通のことなんだけど。

伸ちゃんこの二人どうする気だろう。のたれ死んだりしたらマジ泣くなー(´・ω・`)。