わたしたちの教科書

評判悪いねえ。けっこう面白かったけどw。

個人的に知り合いに高校教師が複数いたり、友達の母親が小学校長だったり、高校時代の顧問と在学当時から家に泊まるくらい仲良くしていたり(市外で芝居見ると帰宅時間が遅くなるせいで、もちろん休み中のはなしですが)で、リアル教師を複数知っているとこの描写ってありだと思うんだけど、教師を聖職だと思いたい人だと気分悪いだろうなあ。加地のキャラはウザイけど、伊藤淳史がちゃんとウザさにリアリティ持たせてて良かったけどな。

自分としては菅野美穂の弁護士がむかついたけど。明日香の母親だということがミスリード狙いでなく事実だと仮定して、若い時に生んで育てられなかったとしても、所在不明で縁が切れているならともかく現に連絡を取れる距離で交流を求めているなら、引き取れないなら引き取れないなりの態度を取るのが筋なんじゃない? 施設の職員も教師もクラスメイトも他人だけど珠子は他人じゃないだろう? 仮に親子じゃなくても二人には個人としての繋がりがあったわけで、他人という不特定多数より個人という当事者の存在の方が人間にとっては大きいじゃん。学校がどんなであろうと求められた助けを意志的に拒絶した珠子が、なに切れてんの?という生理的不快感が。

まあ明日香も死んじゃったし来週以降は珠子の逆切れがはなしの中心になるんだろうから分かんないけど、今週分は明日香と加地の駅伝語りのシーンとか良かったしそれなりに良いドラマだと思ったよ。キャスティングが良いっていうか、酒井若菜とかヒロたんとか吹雪ジュンとか谷原章介とか、ちゃんと役に応じたリアリティを作れる人を揃えてるって感じ。

しかし明日香転落後に加地と話すシーンの珠子はむかつくな。なに分析してんの? 不特定多数の悪意より、助けを求めて拒絶される方が堪えるに決まってじゃん。手を洗う明日香を他人の顔で帰して、その死の責任を他人に求めて糾弾できる母親の気持ちは分からんよ。

あと、「世界を変えられるわけがない」という人の気持ちも私には分かんないです。そりゃ人間は非力だけど、だから変えられないと思うのこそ思考停止だと思う。