特急田中3号最終回

まあ「飛行機が欠航」と言った時点で見えたオチではありましたがハッピーエンドで良かった良かった。田中との出会いを思い出に、みんなそれぞれ頑張ろうってオチになったらどうしようと思ったよ。<それでも良いといえば良いけどさー。
実際延岡だろうとどこだろうと、遠距離とか出張期間とか長い目で見りゃ関係ないじゃん、東京戻ったらまたで良いだろ?と思い続けたここ最近で、それは桃山さんと花形さんの就職関連でもあったんですが(だって仕事って出会いだからさー。就職したら終わりってわけじゃないし)だからって会社立ち上げましょうは世の中ナメ過ぎだろう、といらっときた序盤ではありますが、田中の「一緒にいたい」を受けて「こんな馬鹿を放っといて良いのか」という桃山さんの言葉に「僕は安定志向の人間だ」と花形さんに言われた二人のしょんぼりな様子が秀逸。「やると決めたら厳しい」花形の合流で、桃山さんのおとうさんやツアー会社社長の助言も受け資金を作るバイトに精を出すところがまあおはなしだよなあ、とか一回就職した方が収入良いよ、とかはあってもまあ就職しちゃったら夢は夢になっちゃうよな。一緒に夢を追いかけられるんだったらそれも良いよな。
傍迷惑なホラふきの田中だけど、花形も桃山も照美も、こいつに出会ったことで人生前向きに進むパワーをもらったわけだ。その中で当の田中は前向きになろうにもどっちが前だか分かんないから照美になんにも言えないよ、というのはまあ順当。なんにも言えない自分の情けなさを経ておとうさんとのシーンも良かったよ。ちゃんと勉強して資格取れよ。現状だとお前が社長になるのだけは納得いかんからな。<だって3人の中で一番役に立たなそうなんだもん。
そして照美の元に届く二人のお節介w。確かにさんざんよけいなお節介をしてきた田中に文句を言う権利はないし、切符もらってどうするかは照美が考えることだ。まあそれで来ないという事態に耐えられないからなんもできなかったんだろうけどなw。
まあ飛行機飛ばないって時点でオチは見えたんだけど、そこから結末まではノンストップのハッピーエンドで良かったよ。みんな楽しそうだったし。東京と九州なんて気持ちがつながってれば線路でつながってるもんね。「俺がいるから」なんて関係ない人に言われたってなんでもない言葉だけど、泣きそうな時に思い出せる人がいることが人生重要なんだよ。
原作なしのテレビオリジナルだからこそキャラクターの描写も揺らぎなく、キャラの欠点含めて思い入れできる良いドラマでした。キャストもスタッフもご苦労様。楽しかったです。