しにがみのバラッド

しにがみのバラッド。 Vol.4 [DVD]

しにがみのバラッド。 Vol.4 [DVD]

「連続ドラマの1巻だけ買ってもなー」と二の足踏んでたけど佐藤健ファンなら気にせず買いましょう。*1掌編として普通に名作です。人並みの脳みそがあれば設定も問題なく補完できます。タケるん主演の1時間作品と考えてオッケー。
正直プリDに関しちゃタケるん藤田君のネタ仕事的な見方しかする気にならなかったんですが(だって作品世界に没頭するには作りが安過ぎてw)テレビ東京のドラマは安心して見られるなあ。
さすがに中学生演じられると「こんな子供にハマってて良いんか私orz」というのはあるんですがそこは置いておいて(w)、演技自体はつたないながら人物像とか見え方の把握がちゃんとできているのでそこは気にせず作品世界に入り込めるのが良いね。ストーリーに突っ込みどころはあるんだけどラノベ原作だけあって核にある主要人物の気持ちがちゃんと愛しく見えるような描かれ方をしていて、気持ちのいいはなしです。全然違うんだけどラーゼフォンの「ブルーフレンド」に通じる愛おしさを感じて私はかなりお気に入りv。*2
導入部で口あけてゲームしているカンタロウのゲームすらちゃんとできないおばかちゃんぶりと、なのに亡きおじいちゃんの残した宝を探しにいく気持ちとか、最初からかなり見え見えなトマトからカンタロウへの気持ちと「それでもこの子が補習ブッチなんかすんのかなあ」って見え方を後編のネタばらしで整合させてて、それがちゃんと見せ場になると同時にオチに繋がってんのが良いね。大人の代弁者としてなら有能ないい子を演じられるトマトが現実の危機的状況にはまるで非力なのに対し、ダメダメなカンタロウがそういうシーンではちゃんとおじいちゃんに伝えられた知恵を基にヒーローになれる子なところが、トマトの気持ちを子供の思い込み的な安いものに見えなくしているとこも良い。
でもまあ混浴シーンとか布団の新婚さん敷きに関しては演じるタケるんの体が意外と鍛えてますな感じなんであのレベルで治まるのがびみょーに説得力を欠いたというか(笑。でも全体的にはタケるんと秋山奈々ちゃんの清潔感のある柄は、この淡いはなしに合っていて良かったと思います。ちなみに奈々ちゃんを見るのは響鬼以来だったけど、乳と走り方が懐かしかったよw。

*1:つってもDVDが出てることを思い付かなかっただけなんだけどw

*2:私はラーゼフォンはブルーフレンドだけで良いと思ってます。あれは30分の掌編作品として傑作です。あれだけ見て作品世界は想像で補うのが理想的な見方v。