三人の悪党−きんぴか1/浅田次郎

三人の悪党―きんぴか〈1〉 (光文社文庫)

三人の悪党―きんぴか〈1〉 (光文社文庫)

他のシリーズが読みたくてオクで10冊ほどまとめて落としたんだけど、先に読み出したこれが思いのほか面白いんでこのシリーズから読んじゃうつもり。浅田次郎ってやっちゃんネタのエッセイしか読んでなかったんですが。
やくざと自衛官と代議士。それぞれの職業(やくざが職業か否かはこの際不問でw)で不似合いなほどの理想を持って励んでいた3人が理想の故にはじき出され、過去の因縁に落とし前をつけていくはなし。<そうか?w
やくざのピスケンが刑務所の外の迎えを夢見る冒頭からオチは見えてるんですが、主要キャラ3人の主張が不快感すら感じるほど真っ当で、だけど彼等をはじき出した周囲にも彼等を受け入れるわけにはいかない事情がちゃんと描かれているんで3人の気がすむだけの役にしか立たない顛末が楽しいです。まあ1億とか5億とか、取られた方はたまったもんじゃないんでしょうがw。
個人的に代議士ヒデさんが萌えキャラでございますよ。ピスケンと軍曹は実際いたらお近づきになりたくないけどヒデさんは別v。