イヌゴエ第2話「犬にも衣裳!?」−ファミリー劇場−

子供の頃犬に噛まれたトラウマで、犬が近付くとおしりがジンジンする大輝がトラウマを克服するはなしw。

犬の声が聞こえるって設定は、このはなしがけっこううまく使っていた気がするなー。ドッグカフェの常連常磐さんが飼い犬のミントに服を作って着せるんだけど、ミントの服を他の犬がピエロとかエリマキトカゲとか馬鹿にしてたり、ミントが他人に触られるのをいやがってたりの展開がけっこういい感じ。そういえば犬に声優が声を当てて芝居させるこの番組の構造ってそもそも電王っぽいかも知れない。<たまたまだけどw。
このはなしの好きなとこって、ミントを猫かわいがりしている常磐さんが家族と暮らしていた頃には家族写真にミントはいれなかったってことなんだよね。もともと大事なのは家族でミントを可愛がるのは家族が外国に行っちゃったその代わり、って辺りがリアルだなあ、と。可愛いとか犬のためとか言いつつ、悪気もなく犬がなにかを考えてるとか思わない辺りがペスの言う「人間はみんな馬鹿」なんでしょうが。
まあ犬がなにかを考えて、とかはないにしても犬だって飼い主を気づかったりは普通にするもんなんで、そういう本能的な優しさを人間の都合より下に見るのは良くないよね、という辺りが。
大輝のキャラって意外とよくできてるなあ、と思うのは大輝って基本犬嫌いだから過剰に犬に寄り添った考え方はしないんだけど、犬の声が聞こえるせいでやつらがなにも思わないわけじゃないんだと普通に受け止めざるを得なくって、しかも大輝の方から話しかけられるわけじゃないせいで単なる代弁者にしかならないとこなんだよね。そこで普通の人なら自分なりの価値観とかそういうので犬の気持ちを割り引いて人間基準にしてしまうんだろうけど、大輝って人間がぼーっとしているから、物事に対する二つの気持ちのどっちの方が相手を思っているか、というそれだけに対してジャッジするところが良いなあ、と。
というわけでこの辺りからけっこうこのドラマ好きです。