仮面ライダー電王/第39話「そしてライダーもいなくなる」

うあーーー。ひどいよ。これひどいよ。
目の前で侑斗が消えちゃうなんて、良太郎にとってこんなきついことないじゃん。ごつい体しやがってこのBitch!!!

カイの造形って記憶障害(?)っぽいよね。カブトの三島の味覚障害みたいに、大切な記憶がないからこそのこの行動ってわけか。だけどほんとに忘れて良い記憶なんかないよ。自分のこと考えたってずっと何か月もつらくて、その件に関して誰にもなにもしてもらえなかった思い出しても良いことなにもない記憶もあるけど、つらい記憶はそこに至る前に、大切な記憶をいっぱい含んでるんだから。なにかがつらかったっていうことは、それが失ったり手に入れられないことがとんでもなく悲しいほど自分にとって大事なものだったって言うことじゃん。

恋人が失踪するのは誰も体験したいと思わない嫌な経験だろうけど、その人がいなくなるのが耐え難くつらいほどその人を好きになるできごとがいっぱいあったからそれがつらいんじゃん。そういう記憶をなくして他のできごとに書き換えるなんて間違ってる。絶対間違ってる。

ストーリーに絡むわけではない冒頭やられイマジンとはいえ、このあからさまな既視感はどうなんですか伸ちゃん(笑。視聴率不振との情報はあるとはいえ、おもちゃの成績は上々らしいのになんでこんなに予算なさそうなの電王。CG多いから?
もうミルクディッパーに行かないという侑斗は、自分があそこで幸せな気持ちになることの意味する空しさに気付いてしまったんだよねきっと。でもこの戦いの中にそのくらいの幸せはあって良いと思うけどなあ。それはとってもむなしい幸せかも知れないけど、本来の君の時間にあったわけではないつらい経験に耐える力をくれたのはそれではないの?

良太郎との穏やかなやり取りがあからさまに消滅フラグでもうやだよ。「よく分からないけど、やらなければならないことは分かった気がする」から電王になった良太郎の“よく分からないこと”は時間が失われることの実感で、運は悪くても(といっても実は良太郎の人生は十分過ぎるくらい可哀想だと思うが)なにも抱えているものはないただの少年の良太郎は、ジークやタロズやピアノマンの消滅を見てその思いに寄り添うことで戦いの意味の重さを覚えていったんだよね。
そんな良太郎にとって一番重いのはもちろん侑斗で、愛理の婚約者で自分にも優しくしてくれた家族同然の桜井さんじゃない。厭味で上から目線でなにも言ってくれないくせに偉そうで、でも良太郎の大切な人のために自分が消えることもいとわずに戦ってくれた少年侑斗の存在こそ良太郎にとって、もう戦う理由そのものと言って良いと思うんだ。「俺のことは気にするな」と微笑む侑斗の消滅の瞬間、とっさに抱きしめようとする良太郎が切な過ぎる。
「デネブをよろしく」は反則だろ侑斗おおおおおお
侑斗消滅を目の当たりにした怒りの良太郎が切なくて(うーん。ボキャ貧)、消えた侑斗を取り戻すために必死で戦う姿がもう"(ノ_・、)"。なんだかんだで戦うコツみたいなもんもつかんできてるし、終始劣勢で倒すという難しい絵面もタロズの応援を入れることでそれなりに退屈なく見せているけど、電車4台並んで走ってくるエフェクトはやっぱちょっとなあ(笑。でも今日はまあ早くイマジン倒して侑斗を、って心理的緊迫感もあって良かった。子供がどう思うかは知らんが(笑。

桜井侑斗に出会わなかった愛理の人生に一抹の不安を覚えつつ、続きはさ来週か。
つらいなあ(´・ω・`)。