学校じゃ教えられない!/#10(最終回)

うん面白かった。
まあある意味抱えている問題なんかどれも大したことじゃないし、気の持ち様でどう転がったってどうにでもなるようなことばっかりなんだけど、登場人物みんなそれぞれが真摯に、自分の好きな人にしてあげられることを幼い頭で考えるところに胸打たれたよ。
ただワタクシどーにも一樹の魔性はかなり罪作りなんじゃないかという気が拭えないんですが……。いやまあ一樹がトムへの恋という前提を抱えた上で、周囲の人たち一人一人に誠実で優しかったのは事実だと思うけど、それでも自分とトム以外の存在を本気で認識していたのかなあ、という気は今日に至るもしてしまった。瞳と真行寺さんの気持ちを考えてしまったせいかしら。
つっても気持ちが自分にないのは誰のせいでもないし、瞳は最初から一樹の真実の恋の相手が自分じゃないのは知ってたからね。フィーリングカップルでどうする気なのかとドキドキしたよ。あれ、結局有耶無耶で聞かなかったんだよね?
一樹とトムとか影山と舞ちゃんとか舞ちゃんと校長とか影山と娘とか、見え見えだけどきれいなとこに落ち着いて良かったよ。正しい答えなんかそんなとんでもないところにないのが当たり前だから、平凡なドラマを真摯に見せるのが一番だよな。
キャストに知ってる子はほとんどいなかったし、演技自体は素人くさく生真面目に台詞言うのでいっぱいいっぱいって感じだったけど、人が生きていくうちに手に入れていく真実を、不器用で幼い恋の中で理解していくはなしは毎回面白かったです。深キョンもこの役はすごく良かった。
途中からでしたがすごく楽しませてもらいました。制作者にありがとうと言いたくなるドラマのひとつでした。