知るを楽しむ私のこだわり人物伝/中原中也−口惜しき人−

先週からやっているNHK教育の番組。詩人中原中也の生涯を作家町田康(小説作品は好きじゃないので、私にとっては未だ「あー。町田町蔵だー」って人なわけですが)が語るという内容で、第2回の今回は同棲していた恋人長谷川泰子を友人の小林秀雄に盗られる(事実は長谷川泰子が小林の元に走っただけじゃん、って印象ですが)という有名なエピを中心に。
日本文学史に残る事件もそれを演じた当人が中也19才、泰子22才、小林23才と思えばその内実は推して知るべしでv。
まあそれが“推して知るべし”なのは今だから思うことで、中原中也は私の中坊時代からのアイドルですので当時はそんなこと思うわけもなかったんですが、詩というのは創作物の中でも一番核だけで成立するものだと思うので、その辺で詩人中原中也に対するパンクロッカー町田町蔵の感情移入というのは分かる気がします。