愛讐のロメラ/〜最終話

子供編の感想で珠希のことを「このすぐに頭に血が上るバカ娘は絶対ろくな人生歩まない」と書いたと思うんですが、結局それがすべてだったと思う。珠希があまりにも自己完結し過ぎ、人のはなし聞かな過ぎ。
なんか人物造形としてあまりにも男性的というか、確かにそういう女の人もいるんだけどさ。珠希の場合変なところで女を武器にするというか、自分が好かれていることを前提とした行動に出るところが好感持てなかったよ。というか自分のこと好きなやつが自分の気に入らないことするのは許せない、というこの性格がすげーむかつくのって近親憎悪かなー(笑。
結局諸悪の根源は謙治というか、あの状況でとっさに英雄が死のうとするのを止めなかった罪悪感を自己解決できないという気持ちは分かるけど、そこで珠希に罪を被せるのみならずその後も珠希の人生を踏みにじり続ける人間性が分からない。でも「なんでそんなことできるの?」という人間の卑劣さが、珠希が自分の娘だと知った時に罪悪感を呼んで事態が動く、というはなしはすごいよくできてると思う。まあこの人が悟にした仕打ちを考えるに、珠希が実の娘だと知っただけでここまで罪悪感持つのかというのははなしが別な。
つーか謙治結婚する気もないのに子供作り過ぎ! もっと気をつけろよ!<どんな感想だw。
ラストで最初の珠希との出会いを思う恭介が泣けるというか、まあどのキャラも子供時代の描写と大人になってからの行動が揺らぎなかった辺りは昼ドラなりに意欲作だったんじゃないでしょうか。その意味で子供編のキャストみんなGJだったと思う。
悟と映子と一緒にいる彩が「おかあさん大好き」と笑っているのがかなりに救いっていうか、このはなしって映子とか恵とかの女のしたたかさみたいなものが最終的な救いになったと思うな。そんな意味じゃ悟って女性的なキャラだよね。
いきなり奥村さんに心臓移植ってそんな!とかそういうのはあったけど、きれいに人物描写をまとめ伏線を拾ったちゃんとしたドラマだったと思う。プライムの一部ドラマに見習って欲しいような(笑……えない。