チェ 28歳の革命

http://che.gyao.jp/
レッドクリフを見にいった時にシネコンで宣伝用ディスプレイを見て、以来無条件に見にいくリストに入れてました。いやなんとなく(^_^;。
ただ公開前から公式サイトの愛想のなさや関連商品の少なさから多少は予想してたけど、商業映画としての熱心さとは無縁。探したけど公式読本はおろかストーリーガイドすら見つかんないしさ。公式サイトにチェ・ゲバラバイオグラフィーすらないんだもん。なにしたか知らないような素人は見にくるなってか?
つまらなかったかといえばそうでもないんだけどこれは映画じゃないと思う。気持ちを追えないんだもん。主演のベニチオ・デル・トロ自身がプロデューサーってことだけど思い入れが強過ぎるんじゃないのかなあ。デル・トロはものすごいくらいにチェ・ゲバラとしてそこに存在しているから、20世紀のカリスマがそこにいるという事実に対する「すげーーー」って感動はあるけど、あまりにも当たり前に存在しているから業績に対する感動がないしさー。後に歴史的偉業とされることもリアルタイムでニュースにふれてもさほど実感わかないじゃん? そういう感じ。ゲリラ戦の迫力とか圧倒的に不利な状況であくまで戦う人たちの決意とかそれなりにシーンとしてはあるけどそこで誰がなにをどう感じているかということはたぶんあえて描写していないから感情移入できないし結局そのせいで状況も分かりにくい。全体にドキュメンタリーのような作りだけど、いっそドキュメンタリー番組みたいに「この反乱軍の勝利でキューバは−−」とか、ナレーションとかテロップ入れてくれた方が分かりやすいよ。キューバ革命でなにがどうなるとか知らねーよ。習ってないもん。
というふうにさんざん文句言ってるけどきっと後編も見にいく。そういうふうに、「興味があるなら確認しないと」と思わせるだけの力はある映画だと思うが、その思い入れを娯楽に転化するぐらいの芸は見せて欲しかった。つーか公開2日目だというのにパンフすら見つからなかったんですけどやっ気あんのか配給元。
というか関連書籍として置いてあったのが3900円のゲバラ本だったんですが、これこそ歴史的流れと関連人物のバイオグラフィー押さえて公式読本出してくださいよ。興味があるなら山ほど出てるゲバラ関連本読めってか? 取っ付き悪過ぎてそこまでいかねーつーの。