クローズZERO2プレミアム・エディション

クローズZERO II プレミアム・エディション [DVD]

クローズZERO II プレミアム・エディション [DVD]

映画は公開時にけっこう見たんで目的は完全に特典ディスク。
明日仕事なんでざっと見てる暇しかないんでとりあえずメイキングメインで。情報欲しい人もいるだろうし。残りは後で追記するかも。
えー、メイキング92分ってことで相当ボリュームがあって、平成ライダーに馴れた身としてはライダー劇場版のDC版特典にあるような先行メイキングの充実版を想像するんですが、先に出たメイキングとはまったくかぶってません。映像素材からしてほとんど使いまわしてないんじゃないかなー。流れも構成もまったく別物。
先行メイキングはアクション練習から入って源治や大我の人物像はどんなものかみたいな映画のナビ的なものだったけど、こっちは完全に本編を見たファンに向けたクローズ2のメイキング。時系列もクランクインからの順番で、主役のオグリンが自分で言ってるように、あんまり出番がないからそんなに映ってないとか商売っ気のない作りw。内容的にもメインの鈴蘭サイドのラブラブっぷりをアピールするもので綾野剛くん目的なら先行メイキングの方がおいしい気がするかも。
最初の方に因縁の上地とのシーンの撮影風景が入ってドキドキします。なにも起こりませんけどw。あとけっこうずーと出てこなくて、鳳仙戦がクランクアップになる人がいっぱいいるんで、そこでアップする人が花束もらって記念撮影、って流れの中で、花束もらってアップする戸梶の遠藤要君に寄っていって肩触れるところでいきなり眠気がふっとびました。うんごめんね。遠藤君好きだからv。←相乗効果
つかその前に春馬君のアップでも最初に寄っていってハグしてたな。奈緒子で共演してるしね。
マジ綾野君的にはここからがおいしくて、この後最大の見せ場である芹沢とのシーンだから尺もたっぷりとってあって、これだけでも買って良かったと思いました。というか特典の出演者コメンタリで山田君がこのシーンのことを延々語ってて、ファンとしてはそれが一番おいしかったけど。綾野君自身のコメントより盛り上がった。けっこうこのディスクに入ってる分に関しては、綾野君は緊張してるように見えてコメントは見ててドキドキした。見なれたら変わるかも知んないけどw。
メイキングで面白かったのは、やっぱインタビューでも触れることの多かった鈴蘭が放火されるシーンで、ここの時生はこうだから源治としてはこうだけど、でもここでこう行っちゃったら次でこういう風には行けないよね、みたいなはなしを延々してるのがすげー既視感のある光景というか、この人たち良くも悪くも演劇部だなあ、と思った(^_^;。なんか高校男子的な理屈っぽさやオトコノコ的な上昇志向で作品作ってるトコが。もうちょっと普通にやって整合性のあるシナリオ欲しいよねw、という点も含めw。
なんかあらためて見て思ったけど、私この映画自体はかなり好きだわ。でもアクション映画のメイキングって、実際には当ててないアングルから撮った映像は本編の感動を削ぐのでどうなのよって気はするなあ。映画見ないでDVD見る人は、くれぐれも本編を先に見てね(^_^;。

追記(10/3)

メイキング以外の特典としては、公開当時話題になってたオグリン監督のマナーCMとメイキング。楽しそうです、カワイイです。鳳仙Ver.も作ってくれたら良かったのにw。
というか、黙々とポップコーン食い続ける百獣の王がカワイイ。ハムスターみたいv。
オグリンの丁寧口調のディレクション風景も地味にカワイイ。いずれ発売されるであろうオグリン監督作品のDVD発売の折には、ぜひ小栗監督のディレクション風景メインのメイキング入れてください。本編には出なくて良いから!<をい。
続いて原作者の高橋ヒロシとやべきょうすけの対談で、印象深かったのが2年前の抗争の撮影で、鳳仙に美藤と1年生の鳴海大我がいるそばに当時の幹部として何人か長髪の生徒を置いてたのを全部外したってはなし。
ようするに美藤と大我の関係はどんなものだったのか、大我にとって美藤真樹夫の死とはなんだったのか、っていう根拠になるはなしだったんだけど、まあその当時だって普通に幹部はいたはずなんだけど、あえて外してその現場に幹部として美藤のそばにいたのは大我であるということを絵で見せたことで、鈴蘭に対する大我の気持ちとか、美藤への思いとかが分かりやすくなったと思うんだよね。つっても実際のこのシーンなんて、ああ大我はもう幹部なんだなあ、芹沢が1年生だーv、っていうその程度の見方しかしてないんだけど、いたらいたでなんか違和感あっただろうなって思うんで、なんつーか、映画で肝心なのって良い絵を撮ること以上に悪い絵を撮らないことなんだな、というのはあらためて思ったw。
キャストコメントは先に言った通り、漆原との戦いを延々語る山田君がおいし過ぎます。山田君ありがとう! かんじんの綾野君は、初日に幹部5人で飲みに行くことになった時に人のいっぱいいるところがコワイと思ったというはなしに苦笑いするんですが、良い共演者に恵まれて良かったね(^_^;、と……。
ちょっとはなしはずれるけど、なんでこのメイキングを見た時に、先行メイキングほどの旨味を感じなかったのかというのを今日考えてたんだけど、別に先行メイキング見直して言うわけじゃないから印象だけだけど、あっちは「鳳仙とはなにか」というのを中心に作ってあった感じがするんだよね。それは先にクローズZEROという映画を見せた上で、新しく登場した敵を客に見せる意図だったと思うんだけど。私は漆原凌というキャラを鳳仙の一員として見てたんで、鳳仙が多いということは自動的に漆原が多いという意味になったんです。分量的にはたぶんこっちのメイキングの方が多い。時間長いから当たり前だけどw。
対してこっちは源治や芹沢たち鈴蘭の連中を描く本来のクローズZEROという映画の在り方として、鈴蘭メインに描いてるから鳳仙は魅力的な敵ではあっても存在感として鈴蘭に対するサブなんだよね。まあこの映画って、鳳仙との抗争を源治たちがどう思うかって映画だからさ。
でもその中で、真喜雄の死を背負った大我がその事件と無縁な源治と戦う意味とか、鳳仙というか大我のドラマはすごい面白かった。私断然源治より大我の方が好きなんでw。
んで私漆原凌というのは綾野君がやっているという相乗効果もあって、おはなしのキャラとしてすごいおいしいし好きだと思うけど、人物像として漆原って現実にいたらたぶん一番タチの悪い思いやりもなければ空気も読めない自分の強さに驕ったとってもタチの悪い人だと思った上で、その漆原が芹沢に憧れているから倒したいという気持ちはなんだろう、というドラマとしてこのふたりのVS戦というのはすごい好きだなあと思ってたんで、それについていっぱい語っているこれはすごい興味深くて面白かったです。もしかしたらこれでちょっとだけ更生の可能性あるかなー、とか思うしw。
特典ラストはヒット祈願の初詣から始まる公開イベントの数々。なんかみんな、好青年だよね。映画見た後で見るとw。