TAJOMARU限定版

TAJOMARU 限定版 [DVD]

TAJOMARU 限定版 [DVD]

買ってから1か月くらいはたってて、特典Discは当時見た気はするんですがところどころ覚えがないので途中で寝たのかなー、と、「ちゃんと見てから感想を」と思ったらこんなに時間が……。というか特典メインの「THE OTHER SIDE OF TAJOMARU」を見るのに3日くらいかかっちゃって。←途中で寝ただけ。
各キャストやプロデューサー山本又一朗、監督中野裕之の談話をはさんだメイキングなんですが、メイキングというよりはインタビュー集だなあ。一応小栗旬ファンのつもりである私だが(役者としてのオグリンファンなんで、まったく正気で見てるから酩酊度は低いw)TAJOMARUの彼を語る気がまるでしないのは、直光が語ってもしょーがない役だからです。オグリンの罪ではないけどねw。
この映画で語るとしたら桜丸だっていうのは、分析したいほどの中身のあるキャラが桜丸だってことだけどね。
私が田中圭という役者を意識したのってTBSの「魔王」、というよりあれを特集したact+miniのインタビューだけど、この中でもいろんな人が言っているように彼のパーソナリティが「今どきの大学生みたいな子」だというのはそうなんだろうなって思うのね。役者としての上手さとか評価されたいという欲、役を分析する頭の良さは十分にあるけど、その役を演じるために「なんでそこまで」と思うくらいに自分を追いつめたがる、小栗旬とかそれこそ綾野剛みたいなカルマを背負ったタイプではない。そこが彼をして桜丸という役を「分かるけど納得できない」と言わせる部分なんだと思う。
桜丸って、田中君も言ってるけど畠山家の人々とか影時の愛情を感じてないわけじゃないんだよね。自分が直光や信綱と同じじゃないのは承知してるし、同じでないこと自体が不満なわけでもない。それこそ彼の生活を支えるものが義政との関係みたいな分かりやすいギブアンドテイクなら、現状に納得して納得した上の身の丈に合った欲のかき方もあったんだろうけど、そのそもそもが身にそぐわないものだったからこそ、それを受け取ることが不安で奪い取ろうとしちゃったんだと思う。「分かるけど納得できない」というのは田中君にしたら不安なことだろうけど、桜丸を演じる上で正解なんだと思う。まあ「納得できないけど分かる」って人が演じるって手もあるんだけどねw。
特に楽しいネタもないけど見たら地味に良いこと言ってます。他の特典についてはまた次に。