家政婦のミタ/#11(最終話)

まあ結果的にうらら(相葉紗季)の結婚式をぶっちさせる阿須田家の子供らとかあり得んし、「なんて迷惑なやつらだ」って思うけどそこはおはなしなんで。というか、リアルに考えたらうららがあり得んと思うしなあ。
ちょっと思ってたのは三田さん(松嶋菜々子)に惚れて結果的に旦那さんたちを死なせた三田さん弟の設定って、あえてうららのポジションと被らせてるのかなあって。というのは、なんかうらら見てて、自分の姉が死んで心配だから阿須田家を見てるって風にはちょっと見えなくて、死んだおねえさんの旦那を好きになったとかじゃなく、おねえさんの旦那さんなのに好きになっておねえさんが死んじゃったから恵一はババだったんじゃないのって気がしたんだ。そうすればうららの場違いな使命感とか、妙に嬉しそうにやってんのとか分かる気がして。でもそういう見方をしたくなるような見せ方になってないのは、子供置いて死んじゃうおねえさんよりはうららの方が株が良いからで、同じように諸悪の根源みたいな三田さんの弟にも、彼なりのドラマはあったはずだと思うしさ。
たぶん誰が悪かったってはなしじゃなく、生き残った人間の勝ちなんだよね。そうやってどんな風にでも勝ちにいける三田さんが罪悪感から生きることをやめていて、でも阿須田家の物語に出会って再生しましたよ、ってはなしだと思うんだけどさー。
まあ面白かったから良いや。