へルタースケルター スペシャル・エディション
ヘルタースケルター スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2012/12/21
- メディア: DVD
- クリック: 31回
- この商品を含むブログ (44件) を見る
てかけっこうな量の未公開シーン集見て思ったけど、撮ったものそのままならちゃんと「りりこのはなし」になった気がするんだよね。でもできあがったものが「みんながりりこをどう見てたか」ってはなしになってるのは、誰もりりこの内面なんか見たいと思わないからだと思うの、だってこずえが言ってるじゃん。「しがみついてるなんてみっともない」って。まんまそうだよ。りりこみっともないんだもん。
でもそういう“みっともなさ”を外側から見た映画になってるのを、改めて見るとそれはそれで面白かったかな。
んでこの映画の綾野君を好きなのは、奥村(綾野剛)っていうのがちょっと見た目がいいだけの下らない男で、そういう下らない男のみっともなさを綾野君がちゃんと演じてたからです。最近の仕事だと周防とか裕とかすごい聡明で、その人としての聡明さが美しさになってるような役だったじゃん。それと同時期にこの役を見たことで、綾野君ってその役の酷さとか優しさみたいな、存在としてこの人はなんであるか、みたいな部分を象徴的に見せるなー、というのは思った。
美千子(寺島しのぶ)や奥村の初日がそういうシーンだったのって当たり前で、美千子とか奥村ってりりこにしたら道具じゃん。そういうのが道具として使われることで人として繋がった気になって心酔しちゃうのって、すごい分かる。
インタビューも充実してたし面白かった。むしろこういうのとセットで見た方が面白い映画かもね。