最高の離婚/第4話

脚本:坂元裕二 演出:並木道子
思うんだけどさー。人間って結局他人に期待がある人とない人の2種類だと思うのね。
んで光生(瑛太)と結夏(尾野真千子)は期待がある人同士の夫婦だからぶつかるんだし、諒(綾野剛)は他人に期待してないから、誰にでも優しくて楽なんだと思う。で、灯里(真木よう子)はたぶん光生と別れた時に他人に期待することをあきらめたから、諒みたいな男にとってはめんどくさくないんだよ。
まあアロエもらってうれしくてもありがとうって言えないのが光生だし、そんなの夫婦なら分かるだろってはなしだけど、現状光生がそういう人間なのが許せなくて離婚してるのが結夏なんだから、そりゃー今の結夏には通んないよなー。
でも結夏って、自分が光生のこと好きだってのはなんつーか前提なんだと思う。だからある意味淳之介(窪田正孝)とか目に入ってないし、入ってないから悪気もなく料理とか持ち帰れるんだと思うよ。そんなの光生にしたら若い男となにやってんだってはなしだと思うけど、結夏はさー。好きだから光生には自分のこと否定しないで欲しいんだよね。たぶん自分のこと否定するとこも含めて惚れたんだとは思うけどw。
光生と結夏って似たもの夫婦で、ふたりとも相手に自分のこと全肯定して欲しいけど、自分を否定するとこ含めて最初は面白かったんだと思うけど。
諒はー……というか、諒の2番目の彼女(w)はひどいやつだなあ。でもあんなことやってたら、遠からず振られると思うけど。……というか、諒的にはとっくにどうでも良くて、別れるのもめんどくさいから相手してるだけって気が(^_^;w。
すごくテクニカルな脚本だけど役者がみんなはまってて見てて楽しい。諒の髪型が変なことだけが難点だが(←をいw)この面白さの一翼を、確実に綾野君が支えていると思えるところがなによりうれしいw。