八重の桜/第6話「会津の決意」

脚本:山本むつみ 演出:一木正恵
万延元年(1860年)八重(綾瀬はるか)15才、覚馬(西島秀俊)32才、尚之助(長谷川博己)24才、容保(綾野剛)24才。 *1
いやあの正直なとこ、予告とかスポットとか見た時点で今週の容保様に関しては全部予想がついたというか、思った通りの展開だったし思った通りのお芝居だった。むしろなんというか、「この人ってほんと、私に好かれるために生まれてきて私に好かれるためにお芝居してるようなもんだなー。私が文芸とかそういうもんに求めてるもんが今みたいなもんである限り、私がこの人にはまるのは自然の摂理だよ」と思ってしまったw。←怪電波発信中w。
今週カテゴリに変なもんついてるけど、私が白倉ライダーにはまったのは白倉ライダーが疎外感キャラだからだっていうのは今まで何度も書いてるとおりだけど、綾野君にはまってるのもあのどこにも馴染まない強烈な場違いさの故なのは否定しません。自分がそこにそのように在ることを当然だと思えない故に、過剰に優しかったり過剰に冷淡だったりする。その佇まいの違和感こそ、私が見誤り様がないと呼ぶ綾野君フィルターだと思う。
んで容保様的に、会津が苦しむようなことを背負えるわけなんかそらないんだよね。そんなことになるくらいなら自分が苦しむ方がずっと楽なのが容保様なのに、御家訓がその楽さすら選ばせてくれない。自分のために領民が苦しむという最悪の選択をせざるを得ない、その気持ちに応えてくれる者たちがいることこそ何よりつらい、というそういう涙なのは分かってたので、今週は気持ち的に正座して見ましたw。
まあはなしも面白かったよ。「新選組!」で久坂玄瑞だった池内博之がまた出てるのは笑ったけど(←けっこう好きw)、ガチガチに固い二葉(市川実日子)が平馬の来訪を内心喜んでる感じとか、女であることで蚊帳の外に置かれる八重のいらだちとか、どのキャラもなんも考えずに生きてるわけじゃないってとこをちゃんと見せてるんで、特に大げさに説明されるわけでない些細な動向が、それをする人にとっては大変な意味を持つってところがすんなり頭に入る。やっぱこの人の脚本は上手いよなあ。
しかし容保様に京都守護職拝命を迫る春嶽(村上弘明)の姿に、「やはりスパイダーオルフェノクはライダーには勝てまい」と、ぼんやり思った自分が嫌だ(^_^;。

*1:生年より単純計算