八重の桜/第13話「鉄砲と花嫁」、第14話「新しい日々へ」

13話/脚本:山本むつみ 演出:末永 創
14話/脚本:山本むつみ 演出:加藤 拓
元治元年(1864年)八重(綾瀬はるか)20才、覚馬(西島秀俊)37才、尚之助(長谷川博己)29才、修理(斎藤工)31才、容保(綾野剛)29才。*1
実在の容保様がどんな気でいたかはともかく、綾野君の容保様は自分の言葉を信じていないよね。長州を倒すことは容易くないし、みんなで会津へ帰る日はすぐには来ない。
もうほんと「こういうのは綾野君だなあ」と見ていてにやにやするよ。STじゃないけど上手く生きられない人、上手く生きようと思っても結局思い通りにならない人v。
誰よりなにより会津を愛していても、捕われたものがあるから間違っていると分かっている答えでも選び直すことができない。答えが自分の中にしかないことの不自由さ悲しさが、このおはなしにおける会津の行動の、得難い説得力になっていると思う。
というわけで、綾野君の綾野君らしさが遺憾なく発揮された見せ場で私は満足でした。しかし会津に対する幕府の仕打ちの酷さってなんなのかなあ。歴史的に孝明天皇の死で状況が変わるんだと思ってたけど、むしろ孝明天皇のせいで逃げ遅れた感じ?
ところで鈴木行セカンドバージンやおとうちゃん@ミタさんの演技とほぼ変わらないのに、誠実な人にしか見えない尚之助の長谷川さんは、こういう人こそカメレオン俳優っていうんだと思う。

*1:生年より単純計算