空飛ぶ広報室/〜最終話

真摯な人は恋も真面目にするというアタリマエのはなしなんだが、不器用でマジメな人が大好きな私にはこたえられない番組でした。この番組の中心にいたのが綾野君であること、むしろ綾野君を中心に置いた番組が、こんなにも好ましい気持ちのドラマであることに、TBSっつーより神様に感謝したい(^_^;。←なんでやねんw。
終わってみれば、これって空井(綾野剛)の成長物語だったんじゃないかなあ。1話の空井って、三十路間近でも子供の頃の夢を追いかける少年だったんだよね。
夢を奪われて泣いていた少年が新しい場所で必死に生きて、そこで出会った大切な人の、涙を止めることはできなくてもせめて気持ちを伝えたいってとこまでは成長して、それでも受け止める自信のなさそのままに受け止めることからは逃げてたのが、最初から自分はそれを受け止めるほどの器じゃない。それでも自分を求めてくれる人がいるなら、こたえようとすることこそが自分のするべきことだ、と悟る物語。関係ないようなはなしだけど、この状況って役者としての綾野君が、ある種自分を追いつめるという楽さに逃げて肝心のことをできないでいた過去から現在の状況とすごいシンクロしてて、なんか見ていてしみじみした。
番組が進むに連れて自分の仕事の状況の苛酷さがどんどん進行して、感想どころじゃなくなったのはつらいが番組で語られる空井とリカ(新垣結衣)の仕事観が見事に自分の仕事に対する思いとリンクしてて、毎週励まされてました。綾野君の出演作に励まされるなんて、なんか悔しいんだけど。綾野君のくせに。←をいw。