情熱大陸▼綾野剛

感想書く暇はありませんでしたがO.A.後帰宅して見ました。軽く流すつもりだったんだけど、思ったより力の抜けるシーンに当たったもんで気持ちの整理がw。いや整理に今までかかったわけじゃないんだけど、整理がついた頃には時間がなくてw。
「えー。この人こんなとこあるんだ」と思ったのは、握手会の意見してたとこね。つか正論だし、通常それをしないのって企画側の思惑とか、集まったファンの熱意を言い訳にした大人の事情はイコール自分の損得でもあるからなんだけど、そういう子供にでも分かる“大人の事情”全否定で、他者の尊厳を強弁する姿がめっちゃ既視感あるというか、つかこれ私の切れ方だよ……。話し方の順番とか理屈の言い方とか、まんま私の切れ方で笑……えないw(^_^;。
いや私だってそんなしょっちゅう切れてるわけじゃないんだけど、たまたま切れることの多い昨今、そういう自分の痛いって自覚はあるけどどうしようもない姿を好きな人(w)の一面として見るのは大変微妙な気分でした。惚れ直したとは口が裂けても言いませんが、なんで好きなのかは理屈でなく分かりました(^_^;。←つかそれが一番脱力するw。
今がハイビジョンの時代でなければ気にもしなかったことだと思うけど、ドラマを見てて綾野君の耳のピアスホールの痕に気付く度、「この人は航空自衛官でも会津の殿様でもなくて、それを演じる綾野君なんだよね」とはっきり思う。そこには批判も批評もなくて、綾野君がドラマの中で役割を果たそうとする気持ちが伝わる、その気持ちの負荷が大きければ大きいほど、見ているこっちは楽しいってだけなんだよね。
穴掘ってたはなしとか見てて思ったけど、この人がよくいる理屈っぽい役者と印象が違うのって、内省的なところを感じないからだと思う。「自分はどんな人間だ」ってことに興味がないんじゃないかな。ファッションや見え方へのこだわりはあっても、自己愛が極端に薄いんだと思うよ。
こういう人が“演技”という形で世界に関わるのは見ていて楽しい。良い時代に行き当たったもんだ。私にとってだけどw。