Sh15uya視聴完了感想

Sh15uya シブヤフィフティーン VOL.4 [DVD]

Sh15uya シブヤフィフティーン VOL.4 [DVD]

シブヤの街で出会う人がみんなやがてリセットされてエマを忘れる、ということ自体がエマに課せられたシーシュポスの刑罰だと思うんだけど、「それでもシブヤから出るよりは良い」と思い続けたエマがリアルに戻る、というはなしだった気はするんですが、それに対してツヨシがなにをできたかと思った時に「……」となっちゃうのが今イチな感じ。
龍騎や555劇場版のコメンタリーでファム役の女の子や優里亜について熱く語る田崎監督は、たぶん女の子の熱演の訴求力というものをかなり信じている人なんだろうなって感があって、それを「ロリコン」と呼んでしまうのはとても乱暴&失礼なのは分かっているのですが、アクションシーンは男がやる方がかっこいいと思ってしまうのはきっと私だけじゃない。「Sh15uya」がキャットファイトマニアの話題になってたってはなしも聞いたことないしw。
エマの孤独というのがストーリーの中心にあるこのはなし、すごく少女漫画的な印象を受けたのだけど、少女漫画を読む層が夜中の3時に特撮番組見てるはずもなく、誰に向けて発信しているのかよく分からなかった。分量が多くない分特撮のできはライダー枠よりずっと良いし、「はなしわかんねーよ」と思われなければかなりのカルト作品になった気がするんだけど。

かっこつけて立っていれば役割の8割は果たせるような役の多い弓削君が随分複雑な芝居を求められるポジションにいて、ファンとしてはそれだけでも見る価値あるんだけどね。

つまらなくはないけど、「意欲作だよー」という顔をされるとなんか萎えちゃうなあ、と思ってしまう作品だった。
でも確実に、世間の評価よりは良作。
まあ、事前に聞いてた評価がひど過ぎてたってことだけどw。