ホーリーランドセレクション2


単行本は持ってるけど森さんと三浦さんの対談も読みたかったし購入。漫画はB5で読みたいしね。
ドラマで伊沢マサキを演じた矢車隊長の徳山さんが「モテbodyを手に入れろ!」という爆笑ものの特集記事で筋力トレーニングやってます。しかし意外と貧相な体だと思ったのはボクシングしてる人だからなのかな。ボクサーは着やせするっていうよね。
黒のTシャツをパンツインで着てるのも細さが目立つ一因かも。隣にいる森さんのおなかの出たグレーTシャツの体の方が色っぽいと思ってしまった。ごめん、おじさん好きでw。
引っぱりパンチや掌底の当て方の実践講座はやってみたい誘惑にかられますが、男は女の子に殴られると逆上するから絶対に手は上げちゃいけないそうなのでやめましょう。しかし夜道の痴漢とかだったらローキックは有効な気がする。
……って、そういう感想じゃなくってw。
以下内容のネタバレを含むので、読みたくない人は待避推奨。
1が白泉会長田とのvs実践空手、2が伊沢マサキ戦といいつつ2の今回の内容は半分くらいカトー戦なんですが、それ自体はカトー戦に至るユウの正気じゃない状態がなければマサキ戦はあり得ないのでしょうがないけど、1、2ともに勝敗が決したシーンで引いてるのがちょっと。長田戦の時にも思ったけど、ホーリーランドの良いところって戦いそのものよりその戦いにどういう意味があったのかをキャラクターが認識するシーンにあると思うんだけど、この増刊号戦闘シーンがメインだからなあ。長田戦が終わった後で路上で待ち伏せしたことをなじる長田にどこでも戦うと言うユウとか、マサキ戦でユウを救うためにユウを痛めつけて見せるマサキとか、その気持ちを理解するユウとかがないのって、ほんと良いとこ台無しだと思うのさ。
路上格闘漫画ってことで一種スポ根みたいな読み方をされてる部分もあるのかも知れないけど、この漫画って「ホーリーランド」というタイトルが示すように自分のなにかを守るっていうちょっと少女漫画っぽいおセンチなメンタリティがキモになってて、その辺は友達の三浦さんの「ベルセルク」のドラマ性の根っこがガッツとグリフィスの愛憎にあるのと似たものを感じるけど、この人たちの作品性にある一種のさわやかさって、少年時代に“友達”という他人といることで得られた体験に裏打ちされた性善説にあると思うの。
そういう気持ちの部分がないがしろなのがちょっとなあ。ホーリーランドの基本構造ってバトル中のユウは正気じゃなくって、終わった後に勝利によって居場所を守ったユウが自分の守ったものがなんだったのか確認するってパターンだから、いわば正気じゃないユウを延々見せられても。2のユウなんかまったく正気じゃないから、これだけ読んだら主人公とは思えないくらい痛い人なんですけど(笑。
もう30円くらい高くなっても良いからもう1話入れて欲しかったと思います。増刊号の値段で360円は妥当な線だと思うからしょうがないかなとも思うんだけど。