喰いタンスペシャル

気分的には金田一須賀健太くんに全部持っていかれた2時間でした。あと吹越さんは黒太の大瀧さんとビジュかぶり過ぎ。吹越さんがキャスティングされた時点で無実じゃないと思った視聴者も多かったんじゃないかと思いますが。いや私は信じてましたよ、金田一のおとうさんですものw。
「信じたいけど、信じることができるほどパパを知らない」という金田一の言葉はリアルだった。実際「うちの子に限って」と思うのは勝手だけど、ほんとにそう言えるほど家族のこと知ってる人って少ないんじゃないかな。まあ人を殺して同居の家族に気づかれないほどナチュラルでいられる人は少ないだろうけど、犯罪の多くはそれが法に触れるという禁忌の意識が薄れるから犯されるんだろうし、金田一の家庭事情は特殊ではあるんだけど、迷わず家族を信じると断言できるほど家族を知ってるつもりの人って、単に無神経なだけなんじゃないのと思ったりする。
このドラマ、ドラマ自体は好きだけど高野のキャラは嫌いなんだよね。こういうドラマだと思って見てるから良いんだけど。今回は放送当時から入れ込んで見ていた金田一のトラブルだったせいで高野の反応にはちょいとイラっときたw。
中身はいろいろ所詮スペシャルってことで特に突っ込みませんです。留守電にメッセージ入れる金田一と父親のフランス出張を聞く金田一と、その他いろいろ金田一が見られただけで満足です。森田剛は相変わらず良かったけど、涼介のキャラ自体がにぎやかしに毛が生えた程度のポジションだから。金田一パパとのシーンとか押さえるところはきっちり押さえてるけど、いい加減森田の重い芝居が見たい。森田は家族とうまく折り合えない小僧をやらせたら日本一だったのに、あまりちゃんと評価されないまま家族とどうこうって年でもなくなっちゃってちょいと切ないよ。
思えばすっかりイケメン枠からも外されたなあ。「君を見上げて」が最後か?
ラストで高野からアグネスプリンを受け取った亀梨にはあそこで食って欲しかった。街頭でタバコを吸うシーンって、以前とは印象が変わっちゃってると思うのは私だけかしら。けっこう常識ない人に見えちゃうんですけど。
パート2来年ってことは来期の「たったひとつの恋」の次ってことか? 次が綾瀬はるな主演のラブストーリーって時点で「なんでこの枠で」ってドラマではあるから、「来年をお楽しみに」という局からのメッセージかしらw。
あとホームズエージェンシーでごはん食べるシーンの「一くんのはおとうさんのと別にしてあるから」は、「父親と食べる」目的の台詞なのは分かるけど、一人だけあのシーンから疎外されるという状況にちょっとぎょっとした。「おとうさんの分と別のお鍋にあるから、おなかいっぱいにしないでね」くらいで良かったのに。