セーラー服と機関銃

一応今期唯一楽しみにしてた番組だけど、初回を見る限りは長澤まさみが気の毒なでき。父親が死んでからの展開は序盤の妙なコメディ演出よりは見れたけど、冒頭の2006年というテロップがなければ、普通に80年代に時代を移したリメイク作品だと思ったよ。暴力団規制法でやくざのしのぎの内容が変わっている現在、むしろその方が良かったような気も。目高組のシマが浅草ということを考えに入れても、あまりに古き良きヤクザ風俗でなあ。つーかまたオフィスクレッシェンドかよ*1
最初に映した部屋の赤本は、泉がそこそこ良い大学を狙えるポジションで高校生活を送っていることを現したのかと思ったけど、その後の学校での描写を見る限りそういうわけではなさそうだし、あの執拗なドジっ子属性の描写は必要だったのかなあ。みんなが渡る中歩行者信号が変わるのを待つシーンとか、それに付き合う佐久間とかは二人の性格現してた気がするけど、泉が選んだ父親追悼映画がヤクザ映画な理由とか、浅草に遊びに行こう云々の場面でベタだけど父親がヤクザ映画好きだとか言って、堅気の商社マンのくせに、とかやっておけば目高一家との関係の伏線にもなっただろうに。別に叔父を嫌ってたわけでもなさそうだし、父親自身がそっちの世界に親近感持ってた描写があった方が、組を継ぐ展開にも無理がなかった気がする。
目高組の若い組員やってたの、H2でキャッチャーやってた子だよね? あまりいい加減な役づくりをしそうな人間がキャストにいないのがせめてもの救いだな。長澤ちゃんは可愛いので今後に期待。しかし堤真一はオーラがカタギだなー。長澤ちゃんとの実直そうなカップリングは良い感じだけど。
そういえば冒頭にあの乱射シーンを持ってきたのってどうなんだろう。有名映画のリメイクとはいえ30年近く前のアイドル映画を実際見てる人もそんないないだろうし、このドラマの終着点を今見せることに意味があるとは思えないんだけどな。

*1:演出家がオフィスクレッシェンドで仕事してる人でしたが、この番組の制作はTBSです。勘違いでした。