セーラー服と機関銃/第4話「愛した組員の死」

ついに組員から犠牲者が、ってことで問題なく泣ける程度には武の気持ちは納得いくように描いてあったけど、全体的にはイマイチな印象。クレーン吊りのシーンは「薬師丸版の目玉だし」って感じでした。
1、2、3話とクライマックスであった泉の啖呵と任侠台詞が今週なかったのは、今週の泉が組長モードから娘モードにシフトした失道状態にあったこともこの事態を招いた一因である以上、この(長澤版の)泉がしゃあしゃあと決め台詞は吐かないよねえ、というのはリアリズムではあるんですが、リアリズムは良いからもっとベタな、仁侠映画の組員死亡シーンでやって欲しかった。今週の不満点は泉が変に女の子モードだったことによるんだけど、それが作劇上の計算されたものなのか、脚本や演出でそう見えてしまっただけなのかは来週以降を見ないと分かんないなあ。最近薬師丸版見直したけど、あっちが仁侠もののテイストはまったく入れてないのに対しこっちが毎週きっちり仁侠台詞を混ぜ込んでいたのは、薬師丸版の星泉があくまで女の子でしかなかったのに対し、こっちは戦闘スキルやその他の極道経験はまったく持ってなくても組長として肝心の部分は元々ちゃんと持っているという描写だったと思うんだ。なにしろなんの経験も知識もない状態で、「捨てる命なら俺にくれ。お前の命、俺が預かった」という定番台詞を吐いちゃうくらいだから。
武が佐久間の電話を受けたけど面接のために伝えないとか、佐久間たちに連絡せずに一人で乗り込むとかは、非常事態が認識されてただけにそうせざるを得ない事態の描写がもうちょっと欲しかった。
しかし薬師丸版ってなぞろうと思うとこのはなしにはすごい邪魔だよな。
変な縛りになってる気がしてなんかイヤ。それを踏まえるのがサービスに見えちゃう感じがしてよけいに。
どうでも良いけど泉の友達は友達甲斐がないよなー。止めるとかいさめるとかすっとばしていきなり「関わりたくない」かよw。