仮面ライダーカブト/第48話「天道死す!!」

影ちゃんの最後は別に良いよ。シャンゼリオンの昔から、白倉世界の住人は一番愛している人間の手で殺されるんだ。(じいやの依頼で天道が殺した剣を含む)
だから兄貴の手で殺され、白夜の世界に伴われた影山は最上級の愛情(not性的な意味でw)を手に入れたんだ。それは少なくとも物語としては美しい。
口惜しいのはその世界が美しいと納得できるだけの描写が物語の中でされていなかったこと。私が以前の感想でけして矢車さんを“兄貴”と呼ばなかったのは、「兄貴」「相棒」と呼び合うだけの繋がりを二人の間で信じていなかったから。去年でさえ12月以降は泣きながら見ていたのに、48話になって番組で泣けずに感想書いてて二人の後ろにあった物語を想像して泣けてくるってなんだろう。
ああなんかもう腹も立たない。こんなに重いはなし(カブト全体を指す)が、こんなに感情移入できない描き方をされたのはなぜなんだろう。
とりあえずテレ朝公式、
二人のはなしに1行も触れてないってどういうこった(怒。

三島くんはほんとに陸さんが大好きだったんだねえ。誰よりも畏れ敬っていたからこそ、その権威の失墜が許せなかったんだろう。しかし根岸の手でワームになるなんて、みすみす切り札を与えた気がするけど大丈夫かなあ。

加賀美はもう呆れてものも言えんよ。おまえ先週なんて言ったんだ。
毎回きれいごとにころっとだまされやがって、敏樹さんに小一時間説教食らってきやがれ。

そして天道が全然分からない。擬態天道(はいいけど、どこで擬態させたの?)への説教から溢れたつ欺瞞の臭いはなんなんだろう。描写を見る限りはひより絡みの罪悪感から殺してしまえないようにしか見えないし、ひいては「ひよりを守る」という行為の正しさを信じていない描写にしか見えない。やっぱ「正しくないならせめてその罪は背負う」という姿の方が、個人的には好みです。

最終回までダークカブトを引っ張るためといえばそれまでだけどなw。