新はんなり菊太郎/第5話「怪談・冬の蛍」

現代劇だとさえない人担当だったりアブナイ人担当だったりする役者の使い方使われ方の格付けはあるんでしょうが、そういうドラマとしての役どころとは別に、見なれないかっこをしているせいで姿の良さを見直すということはあって1回目の黄川田君もそれではあったんですが、今週の吹越さんも姿が良かったよ。所作もきれいだったし。
野心の故に心を偽って店の娘と一緒になったことに後ろめたさを感じていたけど、当の娘はそんなことどうでも良くて、清太郎が好きなだけだったし優しさは通じていたというはなし。打算や思惑なく周囲と優しく関わっていければ幸せだけどそうもいかなくて、人は後ろめたさを感じるほどには芯から悪人になれるもんじゃないってことなんじゃないのかなー? 後ろめたさに気を取られて身近な人間に優しくできないことの方が罪は深いんだけどね。
死んだお夏が清太郎をいっさい恨んでないせいできれいなはなしになっていた。メインゲストの闇は繊細に描くけど脇の闇は踏み込んで描かずに、個人の心の持ち様で事態は変わるという点だけを描いている点が好きな番組。しかし肝心な菊太郎周りでお凛の行動に言い訳ができないのがなあ。つらいことがあれば他人になにしても良いわけじゃないし。
来週は浅見れいなちゃんゲスト。