仮面ライダー電王/第9話「俺の強さにお前が泣いた」

感想からズレるけど、私が行ってる整体の先生は私のメビウス友達です。セブン世代なのを引きずり込んで、メビウスの初回から欠かさず番組を見てる。
んで今週テッペイをエサに電王を見るように勧めてたんで(w)冒頭からなぜかはじまった「今までのおはなし」に「おお。グッタイミーン♪」と思ったのもつかの間……なんかよけい分かりにくくないか?
毎週すんなり見てるんで気にしてなかったけど、改めて見るとややこしい番組だなー。

というわけで本編だが、いやさすが第9話だ。いきなりはなしがややこしいぜw。
冒頭でイマジンが憑依した本条に軽くあしらわれるモモだけど、あの時点で本条に憑いたイマジンは、相手がイマジンだってことには気付いてなかったってこと?
そして冒頭からオーナーのお叱りを受ける良太郎。
……つーかうぜーなー。もったいぶらずにどう悪いのか分かるように説明しろよ∧∧。<暴言w。
今週のややこしさは本条と菊池それぞれ別のイマジンが憑いてることが、終盤まで明かされなかったせいか。あと本条に憑いてるイマジンが、いつもみたいな分かりやすい「願いを叶える」行動に出てなかったというか、一連の道場破りが本条に憑いたクマイマジン自身の行動に見えたせい? ああそうか。クマイマジン本条がM良太郎やU良太郎みたく本条自身に見えたせいで、クマイマジンと本条の区別がつかなかったせいだ。

菊池の望みは優勝なんだろうけど、やっぱこの辺りヤなはなしだな。今週菊池自身が言ってたけど、望んだのは「優勝」であって「自分に勝つ相手がいなくなること」じゃない。むしろ去年の決勝戦で本条と雌雄を決することが叶わずに不本意な形で優勝したのは菊池自身についても後味の悪いできごとだったはず。それをこういう形で追体験させられ、「おまえの望み」呼ばわりされたんじゃたまんないよ。
今までの契約者にも言えることだけど、ほんとの望みは即物的なお金やレギュラーポジションじゃなく、「それを手に入れられる自分」なんだよな。そこにストレートに思いがいかず、目先の欲望を口にしてしまう心の弱さにこそつけ込まれるのかも知れないけど、未来“人”であるイマジンにだって、ほんとにそれが分からないとは思えないよねえ。

さて長石監督に期待したハナちゃん描写ですが、「ここはイマジン臭い」と言い放ち、倒れるモモを踏みにじる女王様ぶりにもうあはは。
良ちゃんと一緒にミルクディッパーを訪ねる辺り、状況的には「彼氏のお姉さんに会う彼女」にしか見えないんだけど分かってるんでしょうか。いや状況的にはそうでも良ちゃんとハナちゃんが彼氏彼女に見えるか否かは別にして、ねw。
尾崎とかすっかり良ちゃんを「おねえさんの前では頼りない顔をして、女の子と遊びまくってるスケコマシ」と評価してるけど良いのか? それでw。

しかし肝心の時に寝ぐされてて参上しないモモの使えなさはともかく(良太郎もウラでも召還してやつらを丸め込む作戦に出れば良いのに)、格闘家の集団から良太郎を助け出すハナちゃんのヒーローぶりに惚れ惚れ。
その後口の端が切れて流血しているハナに気付いて「僕が守らないといけないのに」と落ち込む良太郎と、「良太郎は電王として戦うのが仕事で、良太郎を守るのが私の役目なんだからそんなこと気にしなくて良い」と言い切るハナの嘘のないひたむきさが良い。
ハナのきつさが今までの平成ライダーのヒロイン勢に比べて気にならないのって、良太郎のキャラのひ弱さがあるとはいえ、ハナがけして良太郎が戦うことを当然と思わず、良太郎には嘘のない優しさを見せるせいだよな。そこに打算的なものがあれば良太郎への態度も、ひ弱さに苛立ったり失望を見せたりになるんだろうけど、見る限りハナは誰よりも良太郎の強さを認めてる。
そして現実的には目を覆うばかりに情けないことも多い良太郎だけど、良太郎の良いところはけして自分の弱さに甘えずに、自分の責任は果たそうとすることだと思うんだ。

ともあれ状況は来週の解決編待ち。
しかし東映公式。本編が放送される前に、次の展開が予想されるようなテキストや名称ってどうなのよ。
つーかキンタロスは良太郎の命名じゃないわけ?
クマイマジンは本条を離れて良太郎に憑くのかな。朝日公式によるとキンタロスの姿は本条のイメージらしいけど、モモの「派手なかっこしやがって」はうらやましかったんでしょうかw。
ラスト近くクマイマジンが離れて力なく倒れた本条を、おぶって去るクマイマジンになんとなく泣けた。
本条の望みはなんだったんだろうね?