良太郎のメッセージ

オロナミンCの画像はないので代わりにこれをw。大好きです、このCMもwww。
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本日本編開始前、「負けるな。僕も頑張る」という良太郎の台詞になにごとかと思ったらオロナミンCのCMですかw。
しかし響鬼時代のCM同様まんまとジンと来たんですが、TVnaviのタケちゃんインタ読んだ時も思ったんですが、この「僕も頑張る」という良太郎のメッセージが、すごいツボに入るんです。

世間のいじめ報道とか見ててやたらイライラするのは、今まで生きてきて思うのは、なんかあった時に頼りになるのは自分の強さだけだってことが実感としてあるからなんですね。
自分をいじめるものを他人に押さえてもらってもしょうがない。思いどおりにならない現実から、ずっと常に誰かが守ってくれるなんてあり得ない。そういうことを言わずに、とりあえず強い方をもっと強い力で押さえることに意味があるなんて、どう見ても思えないわけですよ。

そこで「強さが力になる」と自分を鍛えて天道さんになるのも良いけど、天道さんになるには素質も必要だし(w)誰もが天道さんになれるわけじゃない。でも勝たなくても負けなければ、生きていくには十分だと思うのです。

設定によると知力体力根性共にまるでない良太郎(でも番組見る限りは、心もとないのは体力だけですが)ですが、彼はどんな時でもあきらめずに頑張ることができる。他人の居場所を冒す勝つための戦いではなく、今自分のいる時間を守るための、負けないための戦いを続けている。

そのトーンがすごくツボに入るとともに、良太郎とともに戦うのが敵であるイマジンの一人(つーか四人になるんでしょうがw)だということが電王の肝だなと思うわけで。

わたしたちは世界に境界線を引き、二元論的に世界を記述しようとする。そうしないと、わたしたちは世界を理解できない。

桃太郎と『ないたあかおに』。両方あいまって、子どもたちは、「鬼」が一方的に断罪すべき〈悪〉とはいえないことを知る。

伸ちゃんの「ヒーローと正義」を結ぶこの理屈が、伸ちゃんが“ああいう”ライダーを描き続けてきた理由なのだと思うのですが。
登場人物たちが異形の生き物に生理的恐怖を示すのみ(というより、今までの契約者はむしろ自分の口にした望みでどうなったかの方がおそろしく、イマジンなど恐れてないようにも見える)な中で、ハナだけはイマジンを“イマジン”という境界内に押し込め区別のない敵意を示す。その敵意に応えるように、モモもウラもろくでなしであることをやめません。
けれどハナのいた世界を壊したのはイマジンの誰かであって(それがイマジンの総意に近いのだとしても)イマジンのすべてではないのです。
“イマジン”という境界線を憎んでいる限りハナの憎しみはイマジンのすべてに向けられる。どこの時間の人間でなくともデンライナーの中は彼女の時間です。でも境界線を憎んでいる限り、彼女は共に戦う仲間すら許すことはできない。

今までの物語は、彼女が救われる姿を描くためのものだと信じています。