わたしたちの教科書#2

どうでも良いけど、このはなしなんで副校長しか出てこないの。校長は?

一応面白かったんだけどさ。このドラマびみょーに変じゃない? 誰のはなしなの?
主役は菅野と伊藤なんだから、二人の接点である「学校の中での」明日香をめぐる「学校」のはなしなんだと思ってたんだけど、2話まで見て生徒の描写がまるでないのね。番組的に死の責任をサラリーマン教師の無気力にするつもりなのかも知れないけど、いじめられてたとしても教師のせいだけじゃ子供は死なないと思うぞ。子供にとって大人、まして“教師”という“他人”の存在ってそんなに大きくないと思うもん。そこは加地@伊藤のはなしなんだからそっちに視線が向いてても良いんだけど、ドラマの中心に明日香の死の謎を置くんなら生徒完全スルーはまずくない? 事実としてあの年頃の子なら仲良くしていたわけでもない子の死なんかたいした問題じゃないだろうけど、むしろ誰も悼んでいないことは描写しとくべきなんでない? 今回珠子と明日香がはなしの中心だったのは分かるけど、せめて花片付ける時とか工事してる時にさあ。1カット映すだけでも。
そもそも実際のはなし、加地も珠子も明日香のことそんな知らないんだよね。第1回のキャストのクレジットで志田未来の位置が異様に良かったのは実質特別出演に近いせいだと思うんだけど、よく知らないまま死んだことが加地の行動を単純な正義感からのものにしていて、伊藤は単純だからこそ純粋なものに見せることに成功してると思うんだけど、バランス的にびみょーだから、ふとした拍子にすごく底の浅いもんにも見えちゃうんだよな。
珠子に関してはもう、こんな情緒不安定な司法関係者なんか嫌だよ。珠子に明日香に対する責任があったとは思わんけど、自分に責任がないと思えるとも思わんぞ、人道的に。まあ振り回されてる加地が馬鹿なだけなんだけどさ。個人情報紛失のはなしなんか他人に言うなよ。
22才で結婚した男にだまして捨てられた珠子が明日香に優しくできないのは無理ないと思うよ。だからこそ明日香も最後に「ありがとう」だったんだと思うよ。
明日香の虚言癖がどういうものかというのは、仕事上心理分析的な知識が皆無じゃないだろう珠子に見当がつかないはずないよね。自分でその逃げ道を塞いだ経験のある珠子がこの行動をとるのか?
明日香のついた「小さな嘘」である子供時代の作文にかぶせて「それで振り向いてもらえるなら嘘つきになる」というEDが流れるのは上手いと思ったけどさ。ウラタロスキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!! って感じで(違。
そういえば爪楊枝ぶちまけてたけど、喫茶店のテーブルにぶちまけた爪楊枝使うのは嫌だとか思わないのか? 私なら嫌だぞ。自宅のテーブルならともかく喫茶店のテーブルじゃなー。
そして第2回にしてやたらおいしいところをかっさらったヒロたん。実はこの役外面から性格まで知人のリアル高校教師を思わせる造形で軽く笑ってたんですが、今回激務に追われて理想を忘れる、みたいな描写がさらにそちらにシンクロしてかなり笑いました。でもそうだよね、先生って激務なんだよね。しかしこれで出番終了で最終回まで見せ場なかったら寂しいな(笑。
初回で生徒の乱闘を離れて見ているシーンがあったんでほんとにやる気のない人なのかと思ってたけど、窓枠工事の監督を言われて戸惑う様子をはっきり見せている辺り、当人も演出もすごく多忙なんだという設定で見せているんだよな。その多忙さが本人のやる気に由来するものには見えない時点で、たぶん描写された有能さやもしかしたら着任当時のやる気のせいで、便利に使われた結果である自覚が、加地とのやりとりの動機なのかも。むしろ副校長のリアルな腹黒さがいやーな感じ。
しかし気になったのが仕切り女教師の爪の長さ。教師の爪とも思えないんですが、爪切り揃えるのってそんなに女優としてハンデですか? 教師らしくださくしろとは言わんけど、その程度の役づくりは求められてしかるべきだと思うんだけど。酒井若菜の役辺りなら伸ばしてても役づくりの範囲だろうけど、あの役だとすごい違和感だよ。切らせることができないのなら、手だけのカットとか入れないでくれ。目が行くから。