東映ヒーローMAX Vol.21

ヒロビほどじゃないけどやや高価な本なんで、なるべく買わないようにしてたんですが今年はついつい買ってしまうw。
高岩さんとタケるんのモモ対談やイマジン声優座談会など楽しかったんですがそれより見過ごせないのが特集冒頭作品紹介部分の

「誰に言われたのかわかんないけど、ホントは優しいんだと思うよ。そんなに心配しなくていいんじゃないかな」とリュウタロスをあっさり受け入れる良太郎(本文より引用)

……そんなシーンなかったじゃんw。
今までも取材で言っていたこととO.Aされたものの内容が違うことは少なからずあったし、取材から出版までに必要な期間を考えるまでもなく、記事は実際の番組でなく脚本を前提に書かれているんだと思うからこれはいつもの「尺の都合」でシーンがカットされたんでしょうけど、あるとないとじゃ大違いなシーンだと思うだけにカットは英断だと思います、はい。実際のO.Aにないシーンがいくらかあったにしても、放送されたもののラストにそんなシーンくっつけられても
「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」としか思えんかったよ。タケるんあんなに不審感MAXで演じてたのにw。
良太郎は優しい子だけど聖人じゃない。モモを受け入れたそもそもが電王として戦わないとという成り行きだし、その使命のためにモモの力が必要でも自分がモモを許せないと思えば断固拒否する。ウラの嘘を子供の本音を引き出すためと解釈してウラを受け入れたことも、あれは100%そう解釈したというよりは自分の腹ひとつでウラを時の狭間に放り出すことが嫌だったというのがあると思う。キンタの時は前提として本条に憑いたキンタの善意を信じてたわけだから、そこでキンタが生きるか死ぬかの瀬戸際になれば救済手段のある良太郎がそれを言い出すのは当然である。知り合った人が目の前で死にそうになっているのに、知らんふりするのは誰だって嫌だ。もっとも憑かせた後の体の重さやキンタの性格の鬱陶しさを知ってても同じにできたかどうかは知らんけどなw。
今度のエピで秀逸だったのがヒートアップする3タロスを制止して今まで隠れていた真意を問いただすシーンと、リュータの掬ったクリームを顔に飛ばされた良太郎の表情。そして愛理のことを聞かれて愛理は関係ないと言いつのるシーンくらいしか良太郎は出てないんだけど、実に良い感じで今まで黙って体に隠れていられた気分の悪さを表してんですよ。リュータははなしを聞かない子だけど、それ以前に良太郎もリュータとはなしができると思っていない。黙って自分の中にいられた不快感とそれができるリュータの得体の知れなさで頭がいっぱいで、愛理を巻き込みたくないと思う一方でそこまでリュータを抑え込むことができるんだろうかと半分絶望してる。
それでもリュウタロスが鳥や動物のためにイマジンと戦うやつなのを見ている私たちは気付くわけなんですが、今回良太郎がそれに気付く描写は一切ないんです。もしも気付けば良太郎の性格上、リュータを受け入れる展開でも無理はなかった。……が。現にその描写がなかった以上、良太郎にリュータ受け入れの台詞があっても私は絶対納得しなかったぞw。
描写がなかったことが台詞のカットを踏まえてもう少し良太郎の不審感を引っ張るつもりなのか、ラストのデンライナー陣説得を踏まえて来週からなにごともなかったように共闘するのかは知らないけど、そのつもりだとしたらラストのやり取りを良太郎が一切知らないのって上手くないなあって感じなのだな。愛理周りの事情が今後のポイントになるんだろうシーンだからそっちに集中したかったんだとしてもさ。
まあ来週以降の展開でそれはすぐ分かることだとは思うけど、どうせならもうちょいこの不審感を引っ張っていっそ良太郎が切れてくれたら楽しいのにw。

しかし百合子さんインタの雪中に立つ百合子さんは実に最強イマジンの趣でした。あとはオーナー石丸さんが田崎竜太ロスをベタ褒めしてたのが意味なくうれしかったw。