仮面ライダー電王/第18話「時計じかけの婚約者(フィアンセ)」

最近うすうす感じてたんだけどイマジンって可哀想だよなあ。いきなり頭に命令送られて、本体は本来の時間に置いたまま、過去に飛ばされて死んじゃってるんでしょ? 本体はどうなるんだろう。平成ライダーで一番可哀想な敵怪人なのに、一番葛藤のないライダーに殺されて可哀想だわw。
今回微妙にはなしにgdgd感があるのは、良太郎の事情とリストラ問題になんの関係もないからだよな。良太郎の「このままじゃいけない」が良太郎自身にかかる問題で、タロスを追い出すことなんか考えてないのは分かりきってたからこそ、先週冒頭のハナとのやり取りはもっとコメディテイストで「あー。またハナはこれだから」と笑えるような見せ方をして欲しかった。百合子さんが馬鹿に見えるキャラじゃないからこそ、良太郎の思惑に関係なく良太郎を守ろうとする態度が、悪い意味で女っぽい了見の狭さにしか見えないのがつらいよ。今回はなし的にはモモの4話リベンジ編だったし、長石監督で見たかった。勝手に住んでるとはいえずっと一緒にいるんだから、心配くらいさせろって思うよなー、モモ。
異郷の地に取り残されヤケになって暴れる狼イマジンには泣けましたでノ◇。誰だか知らんが派遣責任者もちゃんと最後まで面倒見ろよなー。今回リュータの介入で水を差されたとはいえ、いつもなら飛んだ過去の契約者の記憶から動き出すのに、先週澤田さんが入学式の校門から消えたきり解放されたのもやや違和感。回を追う毎に契約者の扱いが杜撰になってるのは感じるかなあ。回を追う毎にっていうか、あからさまにいい加減に済ませてる感がある回があるのが気になるっていうか。
今週はなしとしては時計男と愛理さんの関係が分かっただけでそれも予想された通りのものだったし、相変わらず時計男がなにをやってるのかは謎なわけだから契約者のドラマの分量が少ないとすごく中身のないはなしだった気がしてしまう。相変わらずタロスと良太郎の関係は良い感じで、「少し静かにしてあげて」というハナが良太郎に向ける気持ちが嘘のないものなのもよーく分かるんだけど、それとリストラ案の妥当性は関係ないからなあ。それぞれに良太郎を心配するからこそ良太郎を離れようとするキンタとウラや、それでも良太郎と離れたくない(w)モモとかはなしとして成り立ってないだろと思ってもじわっとくるもんね。それにしてもリュータと良太郎の関係性って描く気ないのかなあ。“桜井を忘れてしまった愛理”という一人で抱えるしかない荷物を負った良太郎にしたら、ああいう「離れ様のない他人」ってちょっと特別な存在だと思うんだけど。時々良太郎がタロスを邪慳にするのは、タロスになら甘えられるっていう家族的な気分があるからこそだと思うんだよね。そういう流れで今週のリュータなんか、リュータの力が強くて他タロスみたいに締め出せなかったたまたまだろうけど、良太郎のしていることを知ってたのって私だったらなんとなく照れくさいけどうれしい、みたいな気分になるけどな。
ところで時計男の時計って良太郎のところに来たんだよね? 若桜井の出現は時計男が時計をなくしたことの関係あるのかな? ないか。