わたしたちの教科書最終回

うーん、ごめんなさい。私はオニなので朋美に対して、「おまえが死ねば良かったのに」となつらるに思ってしまいました。あとそんなこといったらはなしがはじまらないのは分かっているけど、雨木副校長はやっぱり音也の最初の事件の時点で教職を退くべきだったんじゃないだろうか。なんつーか、地雷(音也のことじゃないよ)を抱えている人は人を導く立場にいちゃいかんと思うのだ。自分の正しさを指針にできない人というか。
ドラマとしては予想外に楽しめたけど、最終回自体はAパートBパートCパートと進むに連れてあからさまにつまんなくなったなあ。先週の雨木副校長の証言もポエミーで笑ったけど、今週の朋美の証言の美しさはありえないだろう。Aパートのほとんどを谷村美月の長台詞で持たせる物理的な大変さはともかく、音也の篭城はもうちょっとはなしに絡めることはできなかったかなあ。つーかあれって裁判がはじまった時点で雨木には予想できたことなんじゃないの? このはなしキャストにも先の展開教えてないってサイトで言ってたけど、雨木はもっと早い段階でいじめがあること自体にもっと脅えてないといけなかったんじゃないの? 私が雨木の立場だったら、音也が出所した時点で一緒に学校から離れたとこに引っ越すよ。だって雨木はずっと音也を怖がってたのに、裁判が進んでる状態を近くで見せて音也が“もうやらない”と思えたはずがないのに。
そのへんで音也の存在が、雨木の理由として利いていると思えんのだよなあ。むしろ音也は最後まで服役したままで事件があったことは伝聞ですませ、裁判をもっとちゃんと見せたり、生徒をちゃんと見せたりするべきだったんじゃないの? 朋美が絡んでいること自体は序盤から分かってたけど、真相自体は伏線すらなかったし、というか私が覚えてないだけ? 朋美って明日香が自殺じゃないとかでも言ったことあったっけ?
#1で描かれた内容で、明日香がいじめられていたかいなかったかはともかくクラスで孤立していた(むしろ“嫌われていた”といった方が正しい)のは加地の目にも明らかだったはずだし、仮に自分の性格が原因だとしても、自分がみんなから嫌われていて平気な中学生はいないと思うんだな。今日の真相で明かされた明日香の真実は、#1で登校前に髪を洗いたいと施設の職員に訴えていた明日香の不安定さと重ならないんだよね。まあ加地の気持ちが通じてたんだろうというならそうなんだけどさ。
人は時として思いやりや優しさにすら傷つくし、罪のない子なんておらんのだよ。兼良だってある意味、人より潔癖だったから朋美や明日香を攻撃せずにおれんかったんじゃないの? 刑務所の中でいじけてた音也の正義なんて、自分が正しいと言い張りたいだけのものにしか見えんのだ。
珠子の熱意がどこから来たものだったか、明日香と自分の関わりをどういうものだと思ってたのか、珠子に罪悪感があるとしたらそれはどういう種類の罪悪感なのか、そこをスルーして壊れた朋美の再生でごまかしちゃったからやっぱご都合主義の感は否めないなあ。今までのエピを見せたエンディングは完全に失敗だと思う。#1の明日香と今週の明日香がつながってないのがモロに見えちゃったもんw。
とりあえず頑張ったのは認める。今後この脚本家や演出家の仕事をチェックしようとは思わないけど、この作品を楽しませてもらったことには素直に感謝します。<不遜な物言いw

追記

ところでラストのスタッフロールに栩原くん@明日夢の弟の名前(栩原笑生くん)があったんだけど、どこに出てたか分かる人いますか?
小さい時の顔しか見たことないから分かんないよ。