波津彬子サイン会


http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/bunho/ikkinen/kikaku/index.htm
泉鏡花記念館は行ったことがなかったのでサイトのアクセス方法を見て「尾張町なのに橋場町下車?」と疑問には思ったのですが一応言われた通り周遊バスに乗り橋場町で降りたら案の定迷った。30分くらいウロウロしてようやくたどり着き、受付を済ませた後展示を見てどう見ても同じ敷地にあるお菓子屋さんを抜けて表に出、そこが尾張町の森八であることに気付いた時のあの脱力感。
……尾張町の森八なら言ってくれたら分かったのに……orz。
着いたのが12時過ぎくらいでその段階で59番。1時からと2時からの2回を50人ずつ計100人で、サインは記念館で売っている「鏡花夢幻」の文庫本限定。受付の時に渡される整理番号に自分の名前を書いて、先生が名前を入れて下さる、というシステムでした。イベント馴れしていない地方の記念館の割には上手に仕切っていたと思います。なにぶん小さなところなので休憩スペースとかはありませんでしたがね。
整理番号51番からは2時からの回なので1時からの回に間に合わなかったのは自業自得だから良いです。展示は「鏡花夢幻」収録の夜叉ヶ池、天守物語、海神別荘と化鳥の原稿で、カラーは企画展の案内に使われた書き下ろしの1枚だけでした。まあ展示スペースの関係でしょうな。でも以前近代文学館であった石川の3大文豪展の時は3枚くらいだったんで満足です。惜しむらくは化鳥読んでないんでコピーで良いから全部見たかったw。<意味が違うwww。
ちなみに番号は回を分けるためのもので入場順には無関係でした。あと篠原烏童さんからお花入ってたよ。
波津さんはリュウタロス色の訪問着だったと思います。<位置的にサインしてもらっている一瞬以外あまり見えなかった。
紗とか絽とかの夏の着物ではなかったと思うけどやや透け感はあったから単だったんじゃないかな。私の前の人がやや長目に話していて先生の助手の人がサインの横に判を押している時にもはなしが終わっていなかったため、先生の前に立ったまま出すのを躊躇する感じでしばらく待っていたため自分の番の際に「お待たせしました」とは言っていただきましたが特に声はかけませんでしたというかかけられませんでした(笑。
プレゼントとかお花とかも考えたんですがまあ子供でもないしそこまで盛り上がって行ったわけでもないので結局ダラダラ出ていったまんまなにも持っていかなかったのですがせっかくだから手紙くらい書いていけば良かったかなあとかも思っていたり。まあファンレターなんぞ10年近くも前のバンド追っかけ時代に書いてた以来なんですが、実は私この人のデビュー作から読んでまして(w)、作風もわりと地味であまり押しの強い性格でもなさそうなこの人が結構確固とした位置にいるのはやや意外な気がしているんですね。自分的にはすごい好きな人だからすごくうれしいんですけど。
漫画家でも作家でもミュージシャンでも役者でも、人前に出す仕事って自分の気持ちでどうこうできるものではないだけにちょっとしたボタンのかけ違いでどんどん居場所を失ったりするから、そうならないためには自分の仕事を誠実にするしかないのだなあ、とこの人を見ているとつくづく思わされて、なんというか描き続けていてくださることが無条件にありがたいなあ、と思うんです。心から面白いと思うものってそんなに多くないから。
というわけでなんだかしみじみした1日でした。疲れたけど(笑。