貧乏男子#6

つーかオムオム、それって犯罪だから!

基本このドラマは一種のファンタジーだと思ってるんだけど、オムオムの言うことがあまりに無茶苦茶なのが気になるよ。警察行ったらオムオムがつかまるようなことはやっちゃ駄目だろう。

というわけで(どんなわけだ)、「脚本の上がりが遅くて時間なかった?」って感じの今回であった。そして内容的には白石くんが全部持って行った。
一美は死んだおにいさんを肯定して自分も同じようにしようと思っているんだと思うけど、だって小さい子供ならともかくある程度大人だったら、笑っていられても痛くないはずないって分かるじゃん。痛みに耐えて笑っている人間をそばで見る人間の身にもなれよ。メガネ先輩や未海の怒りってそういうことだろ?
とにかく白石くんのおとうさんが微妙。そもそも自宅売却すれば返せる借金を放置して消えたんだろ? それで相手は成人してるにしても、未成年の息子の友達が1000万くれるって言ったからってもらうか? 普通。
無理矢理筋道立てれば自分で決断することができない人なんだろうけど、自分でできることは全部やってからにしろよ。
そんなおとうさんに一美が1000万あげちゃうのは、白石くんは友達だから友達に笑っていて欲しいってことなんだけど、そもそも白石くんがおとうさんに会ったら恨み言言っちゃうかも、って思うのはおとうさんが白石くんに借金残して消えちゃったことに対してであって、借金作ったことを怒ってるわけじゃないんだからさ。恨んでるって言えば良いんだよ当然だろ? 自宅不動産売却すれば無一文にもなるし住むところもなくなるけど、そんなの高校生の白石くんが1000万の借金背負わされるより全然マシに決まってるじゃん。なのにそういう手立てを自分でしないで消えちゃうから、高校生の白石くんにはそういう決断を自分でする世間知もなく、いなくなったおとうさんやおかあさんのために家は残しておかなくちゃ、って自分で借金する羽目になったんだろ?*1
恨み言言って、「僕も一緒に頑張るから家売ってみんなでやり直そうよ」って結論を白石くんとおとうさんが出すのが筋じゃん。そういうやり直しのための痛みをスルーしてかわりに一美が泣いてすませようとするから、結果的に白石くんは実家に帰ることより一美と借金返すことを選ぶことになるんじゃん。今週に関しては、これはおまえのせいだぞ一美ー。
大体ほんとなら学生の一美に1000万の借金なんかできないし、それは返せるわけないからで正しい理屈なんだよな。「返せば良い」って一美に白石くんが激怒したけど、そんなの100万ならともかく1000万なんて、高校中退でたぶん生活費稼ぐだけでもめいっぱいの白石くんにしたら返せる気のしない金額だと思うよ。白石くんの怒るのは当然だよ。
おとうさんが借金残して消えちゃって、きっと近所の人とか友達とかの好奇心とか関わらないようにって態度とかに傷付いて、そういう経験をしたのが白石くんなんだからさ。友達づきあいのあげく借金は作ったけどそんなのそばで見てた白石くんだって知らない、いわば借金自体が未海の衝動買いと本質的に変わらない一美ごときが、白石くんに借金を語る資格はないよな。
それでもその衝動買いをさせたのが一美の善意であるのが救いといえば救いなんだけど、うーん……。
とりあえずこれ、おかーさんに言えるのかい一美? いやほんとに正しいと思ってんのかい?、って意味だけどね。

*1:法的に、親が死んで借金も相続した場合をのぞいて子供に親の借金を払う義務はないけど、白石くんの場合家を取られないために自分が親戚から借金しているんで1000万は白石くんの借金。