太陽と海の教室/#9

今週の櫻井先生はひとつだけ真実を口にしたよ。田幡がどんなやつだったかって点で。
そもそも#2の時点で、ハチの灯里への態度が優しさであると容認するのは間違いだったと思うんだよ。そういう間違った優しさの連続線上に次原のことがあるんだから、櫻井が教師だというなら、#2の時点でそういう優しさは間違っているって教えときやがれって私は言うんだよね。
だから今週ハチの母親が怒って取り乱すとかじゃなかったのはそういう意味ではリアルな描写だったと思う。ハチの性格を知っていたらこういうのはいかにもハチのやりそうな馬鹿なことだからね。でもハチの母親にしても灯里にしても、自分自身の気持ちの解決としてああいうのは全然リアルな描写じゃないと思うけどね。
そもそも今週の次原の後悔を描く上で先週次原が流されてパニくるシーンがまったくなかったって、ドラマとして完全に間違っていると思うんだよね。それ以前にこの8人もクラスメートも、そんなにハチが好きだった気がしない、というのは完全に問題が別ねw。
いきなり理事長裏切る八嶋とかもうなんだこれ。灯里はともかくハチを殺した次原が学校に戻ってクラスメートはどう思うかとかそういう感動的な展開のために人の気持ちを置き去りにするな馬鹿。クラスメート誰一人ハチを馬鹿だと思わずに葬儀に出たいと思う子供たちだとしたら、こいつら全員馬鹿みたいに素直で櫻井先生が心配するような問題点なんか1個もないよ。ハチの行動は馬鹿過ぎてポカーンっていうのが、高校生くらいなら実感だと思うけどなあ。あと冒頭のナイトシーンでこいつらが誰にも邪魔されず子供同士でハチを悼んでるつーのもあり得んというか、高校生の子供の友達がこういう事情で死んだ時に、親が子供から目を離すとかあり得んと思うんだけど。
もうなにからなにまで安いドラマのための嘘っぱちで、真面目に演じるキャストが可哀想でなりませんよ。むかつくったらありゃしねー。