ジャッジ2/#4「二人」

キャットストリートでアンテナに入れたNHKのスタッフブログを見たら面白そうだったんで先週から視聴。なんとなくだったけど今週は須賀君が出てた(笑。
第2シリーズで今回も最初から見てるわけじゃないから分からないところもあるけど南の島の裁判官が裁判をするはなし。4話の今回は嫡出子と非嫡出子の相続に関する裁判に絡めて(法律上非嫡出子の相続分は嫡出子の半分になるけど、それは憲法違反じゃないのかという裁判@アバウト)司法修習生二人の法や主人公の裁判官恭介への関わり方とか、恭介と司法修習生の同期で親友だった人の死とかを描いたはなし。
須賀君の役が可愛かったよ。理想はあるけど現実も見えるから理想を通せない自分が嫌で時に暴走しちゃう、現状認識派のつもりなとこが可愛いなー、って。ビジュアルは黒髪をかなり短くしててしばらく須賀君だと気付かなかった位地味なんですが(毒づきはじめたら気付いたw)なんか良い役だった。
おはなし自体は内縁関係だからって事実上家族関係にあって一緒に暮らしてた子供が同じだけ相続できないのも、親が別れたからって法的にちゃんとした子供がそうじゃない子と同じだけしかもらえないのもその立場で考えたら腑に落ちないとは思うけど(なんで入籍しなかったんだ、ってはなしだからなー)子供の父親がどっちの子も同じように可愛がっていたって描写がちゃんと見せられてて、判例からいえば法律通りが当然の裁判をどうするか考える恭介を見るうちに、島での経験にはまるで意味がないとうそぶいてた司法修習生たちがデータとしての状況判断でなく、空と海という二人の子供の名前自体が、故人が子供にかけた愛情が等しいものだと表すものだと気付く流れに説得力があったし、「二人」というサブタイトルが案件の二人の子供を指すだけでなく、二人の司法修習生や恭介と親友の塚田、さらにいえば島の弁護士の夏海と同期の司法修習生だった嫡出子側の弁護士なんかを指していて、単なる一人と一人である“二人”が、各々の思想や考え方を共有する同士あるいは論敵としての“二人”になり、さらにはたぶん一生顔を合わせることもない二人の子供が故人が等しく愛情をかけた“二人”であることに気付く、っていうのがきれいだなー、って感じでした。
まあ地味なドラマなんだけどね。西島さん好きだし面白いよ。