流星の絆

感想書いてないけどずっと見てました。でもクドカン脚本はそんな好きじゃないんで(SPは見なかったけど初見でくいついたタイガー&ドラゴン以外、吾輩もめぐるもはまるほどじゃなかった)わりと流して見てたんで、誰がなにをしているかがゴチャゴチャになりやすいこの手のドラマの感想は書くべきじゃないだろうと普通に楽しんでました。でも面白かったよー。
もう今週功一の「なんであんたなんだよ」って台詞がすべてなんですが。功一たち3人の背負ってきたものがあり、それに手を差し伸べてくれたと思った柏原のやったことだったという事実がそりゃないぜって。
柏原がなにを言おうと、彼が功一たちの葛藤を間近に見ながら沈黙してきたのは事実で、じゃあ功一たちの気持ちはどうなるんだっていう。
そういう諸々に対して、「死んで終わりにするなんて虫が良い」という功一の言葉はそりゃそうだと思うよ。功一たちの父親よりお金持ってる人たちなんかいっぱいいるし(刑事である柏原は銀行で借りるにしたって信用条件良いだろうし、あそこまで追いつめられるもんかなとは思うけど)なにもとうちゃんじゃなくって良いじゃんねえ。だからこそ事件は巡り合わせが良くなかったんだろうと思うし、だからって柏原のしたことが許されるわけでもなければ柏原がほんとは良い人間だとかってわけでもないけど、柏原が3人を心配していたのも3人といたかったのも真実(ほんと)の気持ちなんだろうと思うよ。自分の殺した相手の子供に虫の良い、ってはなしだけど、功一たちがずっと“遺族”でいられなかったように柏原もずっと“犯人”ではいられなかったんだよね。“犯人”でない柏原は担当した事件の被害者遺族を親身になって心配しちゃうような人で、だから柏原は死んで終わりじゃなく、生きて功一たちが信用した気持ちもなんていうか、馬鹿なだけじゃないんだって思えるようにする責任があるっていうか。まあそんな簡単なはなしのわけないけどさ。
すべて終わった後にあくまで妄想係長なところに笑ったけど(^_^;。
特に好きな人が出ていたわけじゃないけど、出てきた人みんなが良い仕事してたし、モチーフからいっても地味過ぎるくらいの見せ方をしていても気持ちを追える描き方をしているクドカンの脚本はさすがでした。こういうドラマだったからこそ、登場人物が最後に幸せになったことを心から喜べるんだと思う。楽しませてもらいました☆。