HIROMODE

HIROMODE 水嶋ヒロのフォトスタイルブック

HIROMODE 水嶋ヒロのフォトスタイルブック

ヒロたんにはまったく関係ないんですが、高校時代の部の先輩で舞台美術関係の学校に進んだ人がいて、「好きなことを仕事にしようと思えるか否かに、親の経済力って無縁じゃないよなー」とコドモゴコロに思ったことがあります。専門の勉強をしなくてもその道に進む方法も世の中にはあるんですが、そのためには「専門の勉強はしていなくても私には能力がありますよ」とアピールする気力と、自分自身の迷いを隠して他人に「こいつにやらせておいて大丈夫なの?」と言わせない自己プロデュース能力が必要になる。それを圧してもやり遂げたいという意志を私は“野心”と呼ぶと思うんですが、そういうとこ私は野心家じゃないし、野心があると思われるのも野心に届かない自分を自覚するのも遠慮したいヘタレなんですよ。そういうところで、自己の能力を“学歴”というある種数値化できるものにできるのってうらやましいなー、と、思わないこともなかったですね。
えー。興味はあったんで買っても良いやと思いつつ後回しにしていたら某さんが貸してくれました。ワタクシ思春期を宝島読んで過ごしたクチなんですが、なんか妙なところに向かいはしたものの、こういう本出してる辺り宝島は変わらねーなー、とも思います。そういうとこ好きよ(笑。
PHOTO STORY "Journy"のヒロたんが個人的には一番カッコイイと思うんですが、なんでかっていうとこれが一番天道っぽいからなのね。あれって一番ヒロたんのカッコイイところを抽出した役だったと思うんですが、それ以降のヒロたんの役ってみんなカワイイ系なんで、私もこの人のことカワイイと思って見てます。まあ私から見るとたいていの人はカワイイんですがw。
全部見てるわけじゃないんですがハツカレのイブシがけっこう好きだったんでロングインタでスルーされてんのがちょっと寂しかったかなー。インタはまあ、たいしたことしゃべってないというか、つくづく私とは無関係な感覚で生きてる人だなー、と思いました。
先日なんかのインタで「役者になっていなかったらなにをしていたか」という質問に「デザインに興味があるのでデザイナー」と答えているのを見て「デザインに興味があるからってデザイナーになれたら苦労しないよ。コドモの夢じゃないんだからさー(^_^;」と思ったもんですが、たとえばブラザー☆ビートで自分が脇役なのが悔しかったって言うけど、じゃあなんで脇役だったと思うの?、というのはなんか彼に聞いても仕方ない気がしちゃうんですよねー。
身長があってスタイルが良いからモデルのバイトをする男の子って東京じゃ特別珍しくもないけど、そのすべてが俳優の仕事に進みたいと思って進めるわけでもないし、ましてドラマ主演を果たす彼のポジションは、一握りどころかひとつまみの成功者の域ですよね。そのポジションが彼の能力に見合ったものかといえばそれは疑問だけど、それだけ力を入れて推したいと思わせるだけの華があるのはまあ事実だよねー、と、ヒロたんに関してはずっと微妙なポジション(w)の私は思いますw。
そういえばブランチで谷原さんがヒロたんとメル友だって言ってるのを見て「なんで?」と思ったもんですが(そういえばわた教で共演してるか)、巻末のヒロたんへのメッセージで谷原さんがヒロたんの「犬のような笑顔」を「僕が生き残るために使ってきた切り札」だって言ってるんですが、たぶんそれは谷原さんにとっては“武器”なんだろうけどヒロたんにとってはそうじゃないんだと思うんだよね。
まあ彼を「甘い」とか「天然」とかでくくるのは簡単なんですが、現に普通の人が焦がれるほど戦ってようやく手に入れるものを、ボーッと頑張っていたらなんとなく得られてしまうくらいに彼のスペックが高いのは事実だと思うし、でもこれ以上のものを作るためには、ボーッと頑張ってるだけじゃダメなんじゃないの、とも思うわけです。
多分ヒロたんに足りないものって野心だと思うよ。それって必ずしも生臭いギラギラしたものじゃないと思うんだけど、いっぺん役者として良い演技を残すってことに、焦がれるほど頑張ってみたらどうでしょうか、と思っても、それがメイちゃんじゃねえ、ってのはまああるよね(^_^;。