ラブレター/〜#60(最終回)

見始めたのは大人編になってからなんで子供編は違ってたならすまんのだが、美波が幸せになりそうになるたびに繰り返された「どんなつらいことが待っているか知らなかった」がなんとなくつらいつらいサギに見えたのは、まあそりゃ彼氏がいきなり失踪したり、彼氏との結婚を相手の親に反対されたりしたらつらいだろうけど、なんだかんだいって美波の周りには常に心配してくれる友達もいるし、家族だって血は繋がってないかも知れないけど良い人じゃん、あんただってそれなりに人につらい思いもさせてんだからさー、と思っちゃう感じだったからですね。もちろん周りにつらい人がいるからあんたも幸せになっちゃダメってことないし、好きになられたからこっちも好きにならないといけない、ってことないんだけど。
登場人物みんな、しょせん気の好い小豆島の子って感じに人のこと考える人たちだったんで、コドモの頭で考えた自己犠牲ではなしをややこしくしてるだけのはなしのわりには見ていてストレスは感じなかった。人間そう簡単に正解に辿り着けるわけじゃありません。海司と真由美さんの関係をどう落とすつもりかと思ったけど、真由美さんはちゃんと正解に辿り着いたしな。この人がいい人で良かったよ。海司に笛を返す健太の寂しさをこらえる演技もGJでした。海司が二人にお礼言ってたけど、健太の父親が自分を助けて死んだという重たい事実から、海司が自分を許せたのって健太の病気という事情があったにしろ、二人が海司の人間性を認めて感謝したり頼りにしたりしてくれたからなんだと思う。なんで結婚式にいなかったのかなー。いた方が良いと思うんだけど。
ずっと相手の幸せばかりを言っていた海司と美波の辿り着いた答えが「相手のためのなにかになる」じゃなく「自分は相手にいて欲しい」で、「二人で幸せになる」なのが良かったなー、と思う。相手が幸せじゃないのに自分だけ幸せだと思うわけないじゃんなあ。
相変わらず田中君は良い仕事してました。亮介君目当てで見始めたけど拾い物だったな。もっと早く見れば良かった。