Q.E.D. 証明終了/最終回「立証責任」

なんかこの裁判長の人びみょんに可哀想だなあと思うのは、この人燈馬の八つ当たりに遇っただけだよね? そらまあ燈馬の言うように裁判は検察の出した証拠をもとにするものであって、裁判員は推理を披露するためにいるんじゃないし裁判で裁判員がそんなことやりはじめたら検察の立場がないんだけどさ。
このドラマって推理ものとしてはかなり穴だらけだし、脚本の見せ方としてもちょっとどーよってものだったんだけど、そんなの良いやと思うのは、この枠って思春期の子供の気持ちのドラマを見せる枠なんだと思ってるからで、このドラマはずっと、可奈というはた迷惑な女の子のそばにいることでなんか楽しくなるその気持ちの理由を、燈馬がQ.E.D.する道筋を描いてたんだよね。まあそんなの見てる方にはまる分かりだったんだけど(笑。
可奈の言うように燈馬の人生に口出す権利なんか可奈にはないし、状況を考えたら燈馬はアメリカに帰るべきだよね。可奈が燈馬にいて欲しいのはなんとなくだけど、アメリカには燈馬を必要とする具体的理由のある人がいるんだもんw。
だから今週の燈馬って、「自分はアメリカに帰るべきだ」という前提を根底から覆す新たな状況を発見できないかなってウジウジしてたわけで、実際権利があってもなくっても、可奈が止めてくれたら考えるのになあ、っていうのが燈馬の本心だと思うし、結果的には、そういう外的要因がなくっても自分は可奈といるのが楽しいってことでQ.E.D.したんだよね。客観的に見てあんま正しいとも思わないけど。まあ燈馬は最初から、別にいい子じゃなくっても可奈のこと好きだったから良いんじゃないかな(笑。
とりたててできの良いドラマではなかったかも知れないけど、どんな答えでも見つけられるのに自分のいる意味は証明できない燈馬のキャラクターを、脚本も演出も丁寧に描いていたと思うし、蒼くんの存在感はすごくはまっていたと思う。その丁寧さは評価して良いと思います。楽しかったv。