仮面ライダーディケイド/第11話「555つの顔、1つの宝」

以前白倉語りの一環として「ファイズギアのない世界を乾巧は生きていけるのか」というエントリをあげたことがあるんだけど、今日のはなしってすごいそれに対する答えだと思った。もちろん會川さんはそんなの知ったこっちゃないだろうけど(笑。
うちはそもそもP萌えブログだから番組スタッフの描きたいものの中心はどんなものかっていう視点で番組を見るし、その上で脚本の描こうとしたものがなんだったのかというのはある程度分かる−−というか、そこを間違えないように見ようというのが基本的姿勢だから、仮にそれがまったく的外れであることがあるとしても感想は自分がそれを分かっているという前提で書いてるんだよね。むしろ好き嫌いはともかくそれが見えないような番組には興味すら湧かないし。
その上で実はディケイドの感想書きにくいなあ、と思ってんのはどーも會川さんの腹が読めなくて(^_^;。毎週すごい面白いと思って見てるんだけどこのはなしの行き着く先がどこか分からないのは、感触的に私の意識の中でPと同じ階層にいるのが当然の會川さんが過去の平成ライダーを俯瞰するポジションにいる気がするからかなあ。なんか伸ちゃんが2か所にいる気がする、とか言ってもわけ分かんないよね。いいや終了。
学校にいたかったからファイズとして学園を守ってきたタクミは、オルフェノクである自分を知られた時にファイズギアを捨てようとしたけれど(どうでも良いけど川にゴミ捨てちゃダメだよw)ほんとうは最初から、由里を守るためにはファイズギアなんて必要なかったんだよ。海東はタクミをオルフェノクくんと読んで名前を言ったタクミを「人間のつもりか」と笑ったけれど、タクミは最初からオルフェノクでもファイズでもなく尾上タクミとして由里の夢を守っていたのだし、守ろうとする意志の前にはそれをいうのがどんな存在(もの)かなんて関係ないんだよね。その辺は、前提として「この世界の存在じゃない」士も同じだろうけど。
で。実は分からない感増大の主原因であるのが海東=ディエンドの存在なんだけど。うーーーん。カブト放送当初にも似た混乱が……。DCDの場合私にもちゃんと分かる士というキャラの主人公性が守られているからそういう意味での混乱はないんだけど海東ってどんなキャラでなんのためにいるんだろう。
ちょっとその辺長くなるから別にしよ。終わらん。
もう今日の感想は「ちっぽけだから守らなくちゃいけないんだろう」という士の台詞とそれに力強くうなずくタクミだけで十分でございます。実は今週初めてDCDで泣いた。「ファイズギアより大切なもの」があることを悟ったタクミがあえてファイズになるのも555本編の「君は必ずまたこのベルトを使う」に対応してて良いよね。タクミと海東のW変身も、草加とたっくんのW変身にも似た立場や思惑をこえたヒーローの姿って感じで燃えた。バジンたんも出たし今週は戦闘シーンもかっこ良くって満足よー。柴崎たんも會川先生もキャストのみなさんもありがとう!
オルフェノクだと知られたタクミの居場所は学園にはないかも知れないけど、由里の隣がタクミの場所なんだよね。
そういえば鳴滝さんがディケイドとディエンドは滅ぼしあうしかない存在とか言ってたけどそれって…………(^_^;。
まあ今週も面白くって大満足です。実はここ数週間DCDの視聴頻度がすげー上がってる。ライダーが面白いって幸せだわーv。