白い春/#11(最終話)

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ううなんか。因果応報と言っちゃえばその通りだし、人を殺した人間が刑期終えたからって幸せになろうと思うのはずうずうしいって言ったらその通りだけど、今までこんなはなし気配もなかったのになんで?
マスターがお金隠した気持ちは分からなくはないっていうか、もちろんやっちゃいけないことだけど、やったことの相手は春男じゃなく真理子で、ほんとなら借金だけでも、ってはなしだったのにどうせ分からないと思って魔が差したんだと思うんだよね。別に友情がなかったとかじゃなく、彼はもともとそういう見栄を張りそうな馬鹿で、でもおじさんはそんな馬鹿でも彼をたったひとりの友達だと思ってたから殺してしまおうなんて思えない、今までどおりの付き合いはできないけど今さら良いよな、ってはなしだったんだと思うんだよね。
んでさちの“ほんとうのおとうさん疑惑”の件にしても、さちは“大好きなおじさん”が“ほんとうのおとうさん”だったらうれしいかも知れないけど、そうなった時に“ほんとうのおとうさんじゃなかったおとうさん”がどう思うかを考えられるわけでもないんだよね。あそこのおじさんの答えっていうのは、ことの真偽はともかく、「おまえがそんなこと言ったらおとうさんが悲しむぞ。おとうさんの気持ちを裏切っちゃ駄目だろ」って、ことで、それって春男が自分自身に言ってる言葉だよね。たぶん春男のもともとの気持ちからしたら康史なんて自分を前科者のヤクザと思ってるのが丸分かりの嫌なやつで、なんでおまえが俺の子の父親ヅラしてんだって思ってたんだろうけど、康史の方からも春男を理解しようと思うようなできごとを経て、今までさちが黙って遊びにきても康史たちに連絡とかしなかったのを、康史に迎えにくるように言ってさちに謝るように言うそのやり取りが、春男の康史への感謝でありさちに対する愛情で、康史が育ててくれた優しい子のままでこれからも育ってくれって祈りなんだと思うんだよね。
ああだけどだけど。このオチってひどくないの日テレーーーーっっっっ\o(>ω< )o\\o( >ω<)o\
なんでかなあ。確かにお金のために人を殺したヤクザものだけど、自分に子供がいることを知って更生したことはエピでも見せてたし、康史みたいなマトモな人間に出会ったことで、春男が自分に向けられた好意に感謝したり、出会った人間の幸せを祈れるようになったんならそれで良いじゃん、って思うんだよね。
さちはまだほんとのことを自分で整理できる年じゃないけど、春男は自分を気に入ったって言ってくれる人のところで真面目に働きながら、今みたいに康史と一緒にさちの成長を見守っていたら、ほんとのことを知っても誰も傷付かないような未来だってきっとあったと思うんだよね。
そもそも途中から見たんでなんで康史が犯人だと思われたか分かんないんだけどさ。つーか浪岡一喜は絶対服役しても更生なんかしないよ。最終回から悲劇が始まってどうすんのさー。←ろくでもない役が続いてバイアスがかかってるが、でもやつは絶対ろくな人生送らない。
まあさちの絵がパン屋の壁を所狭しと飾っていることで、出所してほんのしばらくの時間ではあっても春男がさちといろんな思い出を作れたことは分かるし、康史を守れただけで幸せなんだと思うけど、生き延びたらいけなかったのかなあ。
地味なはなしだけど毎週楽しかったです。若くてロクデナシな栞と勇樹を演じた吉高由里子と遠藤雄弥の二人もGJでした。
来期は中山優馬主演のバンパイヤものとはまたえらく毛色が違うけど、画面のウツクシクないフジのドラマで今の中山君が魅力的に見えるかなあ。あえて言うけどスタッフ頑張ってねv。