ぼくの妹/#11(最終話)

また浪岡一喜か!?
いや彼は良い役者だと思うよ。ただ役者が彼だと気付いた瞬間、なにごともなく良い人のはずはない、と思ってしまう使い方はどうかと思うよ。
番組はいい最終回だった。いいはなしだったと思うゆえに思わずにはいられない。ともさかりえの死亡とか九鬼の復讐とか必要なはなしだったか?
共依存といってしまえば病んで聞こえるけど、ほとんどの兄弟がそうであるように盟と颯の兄妹はお互いがいなくても生きていけるだろうし、自分のことは自分で決められると思うんだよね。でも誰かに頼ったり頼られたりしたいという気持ちのよりどころとして、血縁ってものはあっても良いと思うんだ。そういう気持ちを、幼くして父母を失ってるゆえにやや強く持っている兄妹の関係っていうのは、普通の人から見たらちょっとバカみたいに見えるかも知れないけど、当人同士にしたら大事なもんだと思うし、この番組はその個人的な大切さを丁寧に描いた良いはなしだったと思うんだよね。だからそのはなしを描くお膳立てが、やたら殺伐とした感情移入できないものだった序盤がもったいないと思います。今期のTBSはちょっと頭湧いてるんじゃないの?
まあ颯の生命力みたいなもんに拒否感を感じさせない長澤まさみの柄はやっぱ貴重だし、スペックは高いのにかっこ悪い盟の可愛さとか、やっぱオダジョーは上手いなあ、好きだな、って思う。見直したいとは思わないけど、関わった人の今後は楽しみにしたいいい番組だったと思います。ほんと序盤がもったいないよ。