篠井英介☆スタパーと僕は女方

DVDレコーダーを番組表予約してたら、NHKスタジオパークからこんにちは」に篠井さんの名前があったんで予約。8月16日放送の番組、「気骨の判決」で主人公と対立するエリート官僚を演じるための出演だったんですが、この番組の例にもれず他局の映像資料も交えて人となりにつっこんだ面白い番組でした。惜しむらくは司会の女性がおばちゃんテイストで、あまり文化的な造詣が深くなさそうなのがいつもイラッとくるんですが、NHKお昼の番組なんだからこれは必要なキャラなんでしょうなあ。
この人の名を意識したのがいつだったか記憶は確かじゃないんですが、ニューカブキを標榜する花組芝居と中心メンバー篠井英介の名前はいつの間にか覚えていて、この人が石川県の出身なこととあわせて記憶にあったんです。舞台を見る機会はなかったものの徐々に映画などで芝居を見る機会はあり、以前から興味を持ってモチーフにした小説など何冊も読んでいた三世沢村田之助を扱った一人芝居の上演などもあって気にはなってました。でもまあ経歴的に小劇場出身の俳優さんだと思ってたし、小劇場演劇があまり好きでない私としては、舞台を見る機会はそんなないだろうって気はしてたんですけどね。
相変わらず素のキャラは男のオバチャンなんですが(w)、この人が自分の仕事として第一に考えている女形の仕事中心に話してたのは、直近の「気骨の判決」が普通に男役なのを考えたら良心的なんじゃないかなー。

僕は女方―篠井英介の世界

僕は女方―篠井英介の世界

今50才ってことですごい物事をやわらかくとらえてまるく出すようになった感があるけど、今から10年くらい前に出た「僕は女方篠井英介の世界」の中だとかなりこだわりの強いとがった人に見えたんだよね。それは番組の中でも言っていたように「女方としての自分の仕事を認めてもらう」ということの象徴のようなものだった「欲望という名の電車」のブランチを、あきらめざるを得なかった時と実現できた後の差でもあるのかなー。