劇場版仮面ライダーディケイド★オールライダー対大ショッカー

うんまあ分かってたから怒るとかじゃないんだけどね。別に怒るようなことじゃないと思うし。
でもファンなんで残念だからこれだけは言わせて。
このはなし面白くないよ。米ちゃん伸ちゃん。
いろいろネタバレなんで畳みます。




一番に思ったのは、「明日のディケイドから鳴滝とおじいちゃんをどんな風に見れば良いのか分かんないわー」ってことでした。
士の正体に関しては、大ショッカーじゃないにしても似たような事情なんじゃないかと番組序盤から思ってたんでそんなに拒否感はないんですけど、というか士をかばうわけじゃないけど、士はディケイドライバーをなくした時記憶もなくしたんだから、少なくとも夏海とユウスケを“ずっと”だましてたわけではないよね? 記憶を取り戻してからライダーバトル周辺のあそこはだましてたことになるんだろうけど。つかああそうか。記憶を取り戻したのに自分の正体と夏海やユウスケと戦ってた頃のことになんのジレンマも思い入れもなく、ああいう行動を起こしちゃったことが問題なわけか?
というかですね。カブトキャラの人物像にまるで共感・感情移入できない私としましては、この映画の感想なんて「相変わらず、どうしたらこんなに性根の腐った人間が描けるのかなー」という一語で、士の行動もいかにも米ちゃんキャラのやりそうなことって感じで“仮面ライダーディケイド”のはなしとして見る気がしなかったんだよ。たしかに設定面で番組準拠のとこはあるし、交友関係としては番組準拠ではあるんだけど、そもそも士ってこういうキャラじゃないしさ。
確かに彼は“通りすがりの仮面ライダー”であるがゆえに本来的にはそこでの対人関係に自分を侵されることを怖れずに、尊大に自分の正義を振りかざして誤りを正してきたんだけど、そこには“クウガの世界”で出会ったユウスケとの“関係”によって、通りすがりではあってもその世界と関わっていこうっていう意志があったはずだもん。それが実は士はこういうやつでした。だからこういうこともやっちゃうんだよーん、て言われても、「これ面白いと思ってやってんの米ちゃん? むしろこれで良いと思ってんの伸ちゃん?」と思うだけで、なんか残念すぎて腹も立ちません。
ライダー勢ぞろいの絵は燃えましたです。でもなまじ3人だけバイクできたことで、「あとは徒歩かよw!」と思ったのは確か。そして最終的なあれはなー。巨大化したところで思わず「うわー。二の目が来た……」と呟いたし、「どうやって戦えば良いんだ」ってとこで「響鬼がいるじゃん(^_^;」と思ったもん。実際あまりにはなしがつまんなかったゆえにバトルシーンでほっとしたのは確かだけど、人数が多過ぎるのもあってあっちこっちで小競り合いをやってる感じで、ヒーローMAXの記事があるから言いますけど、ライダーの戦いのインパクトとしてはテレビ本編のライダー大戦の方が燃えました。思わず「これならクローズZEROのけんかシーンのが面白いわー」と感じちゃったけど、戦う同士の関係性の見えない小競り合いを延々見せられても面白くないよ。そらーライダーキックとかの瞬間的な盛り上がりはあるけどさ。
はなしとしてはとにかく鳴滝さんの良い人っぷりにやられました。どうでも良いけど隣に座ったのが1年生くらいと2才下くらいの兄弟とおとうさんの3人連れで、私の隣は弟の方だったんですが、鳴滝が夏海を助けにきたところで「この人いつも夏海には優しい」と指摘していたのが「やるな小僧!」って感じでしたわ。おとうさんはしきりに「ライダーはむずかしくてはなしが分からない」と言ってたけど、今年のはなしは「God Speed Love」同様、本編見てなきゃ分かんないはなしじゃないと思う。つまんないから分からないような気がするだけで(θωθ)~*
あとおじいちゃんの名乗りのシーンは、「死神博士だ!」と言われても「博士ってそんな偉いの?」という素朴な疑問がw。地獄大使も、大使って偉いの?
シャドウムーンと小夜のはなしはもう、「あんたらまたシブヤー?」と誰かさんたちに言いたい内容で思わず笑いましたです。
士は井上正大としては可愛かったけど、あの革の上下はショッカーの大首領としては貧相で私は好きじゃなかったです。小夜の大神官モードがあれなんだから、あっち系にマントとか翻す感じが良かった。
気になることがあったら見にいくかも知れないけど今回はリピートはないかなあ。クウガのバトルシーンがちゃんと多かったことだけが楽しかったけど、そもそもあのライダーバトルの生中継って、誰に見せるために誰がやってんのw?